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3/12 U-23代表 練習後の選手コメント

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 U-23日本代表は12日、ロンドン五輪アジア最終予選・バーレーン戦(14日、国立)に向けて都内で練習を行った。前日11日にリーグ戦のあったFW齋藤学(横浜FM)、FW工藤壮人(柏)、DF比嘉祐介(横浜FM)、DF大岩一貴(千葉)、DF酒井宏樹(柏)、DF高橋祥平(東京V)の6人も合流。合宿初日となった11日の練習は腹痛で欠席したMF山口螢(C大阪)も参加し、全21人で約2時間、調整した。

以下、練習後の選手コメント

●FW大津祐樹(ボルシアMG)
―FW、サイド、どちらの可能性もある?
「前に出るとしてもサイドに出るとしても、自分らしさをしっかり出しつつ、ポジションによってプレースタイルは変わるけど、チームのためにプレーできれば」
―FWではゴールも求められる?
「ゴールはまず意識するところだし、アシストを含めて結果が大事。FWに入ったら起点になること、ボールをおさめる動きも大事」
―バーレーンは球際も激しく来そうだが?
「球際はドイツの方が激しく来るだろうし、普段の練習から激しいところでやれている。そういう部分を出していければ」
―ゴールはイメージしている?
「なかなかイメージどおりにはいかないけど、場所場所によってイメージは持っている」
―自分のゴールで予選突破を決めたい?
「そこは自分にとっても大きなこと。自分の結果で突破につながれば一番いい。ヒーローになるつもりではいます」
―コンディションや時差ボケは?
「時差ボケは多少あるけど、コンディションは絶対に言い訳にしたくない。そこは何があろうと、絶対言いたくない」
―昨年11月のときと比べてチームの変化は?
「そこまでは変わらないけど、大事な試合の前で、勝つ気持ちというのはチームの中で強くなっている。引き分けでも(予選突破は)決まるけど、勝ちたい気持ちがみんなにある。チームとして一つになっている感じはある」
―マレーシア戦は直前で代表に合流できなくなった。気持ちの切り替えが難しいのでは?
「気にならないですね。チームでプレーすることが第一なので。(五輪代表の招集に)拘束力がないのは大きなこと。今回は(クラブが)出してくれたことに感謝している。どっちに出たいとか、そういう気持ちはないというか、クラブの判断が第一なので。目の前の試合が大事だし、気持ちの切り替えとか、そういう感情になったことはない」
―五輪予選では清武と初めて一緒にプレーすることになるが?
「今日もやってみてやりやすいというか、自分も生かせるし、生かしてもらえる。いい関係でプレーできそうだし、試合をやるのが楽しみ」
―2列目には好調な選手がたくさんいる。
「自分がいいプレーを続ければ問題ない。そこは気にならないし、自分がゲームの中で100%を出せるかどうか。そこが大事」
―バーレーン戦はアウェーでもゴールを決めている。
「球際の部分は強いチーム。負けずに戦うことが大事。ああいう風に1回のチャンスが大事になる。こぼれたところでも決め切れるように。きれいなゴールでも、泥臭いゴールでも、1点は1点。試合を決めるには結果が必要。チームのためにがんばりたい」

●FW工藤壮人(柏)
―大迫が出場停止となって呼ばれたが?
「僕自身、(大迫の)代わりだとは思っていない。僕は僕のスタイルで、いいところを出してチームに貢献できれば」
―どういうプレーを見せたい?
「監督からも言われているけど、前線で起点になるところもそうだし、1本でDFの裏に抜けるところもそう。PA内での勝負強さも自分の売りだと思っている」
―ゴールを狙う?
「FWはゴールを目指さないといけないし、ゴールを取らないとチームも勝てない。結果にこだわりたいし、すべては結果で証明したい」
―10年11月のアジア競技大会以来の復帰だが?
「今、軸となって残っているメンバーは僕がいたころのメンバーでもある。彼らが大学やJリーグで活躍していたのは知っているし、当時より自信を持って国のために戦っているのを感じる」
―コンビネーションに不安は?
「できる限り、今までの試合も見てきた。テレビでしか見てないけど、どういうサッカーを目指しているかはイメージしていたし、今回のミーティングでも目指しているパスサッカーを目にして、レイソルでもやり慣れている部分はある。チームによってコンセプトというのはそう大きくは違わない」
―代表は1トップが多いが?
「レイソルでもJ2の最初のころは1トップをやっていたし、ユースでもやっていた。イメージ的には1トップでもいけるし、フォーメーションについては僕自身、堅苦しく考えてない」
―突破のかかった予選最終戦で招集された。
「日の丸を付けて戦う権利を得たことは自分にとっていい経験だし、最後の最後にこうして呼ばれるというのは何かあるのかなと思うし、このチャンスを生かすも殺すも自分自身。このチャンスを生かしたい」
―代表の試合はこれまでも見てきた?
「気になって録画でも生でも見ていた。自分も影響を受けたし、プラスになることもあった」
―五輪本大会への意識は?
「このような形でチャンスをもらって、(五輪が)少し近づいたと意識せざるを得なくなった。A代表にも五輪を経験している選手はたくさんいる。自分もサッカー選手としてのし上がるために通らないといけない道だと思っている」

●MF清武弘嗣(C大阪)
「いろいろなことを試せたので良かったと思います」
―前線の人が変わるが?
「だれが入っても変わらないので、そこは気にしていない」
―監督からは?
「特別な話はない。予選を突破すれば問題ないと思いますけど」
―アウェーで離れていたけど、どう見てた?
「普通に応援していました」
―自分がいられない悔しさはあった?
「まぁ、そうですね。でも、今は前のことを言っても仕方がないので、今のことに集中したいと思います」
―チームは変わった?
「いや、いつも通りです」

●MF齋藤学(横浜FM)
―今日の練習は?
「ポジションの確認とかをやりました」
―監督からの話は?
「いつも通りですよ。アジア予選はこれで最後なので、勝って(ロンドンに)行こうと言われました」
―J1初ゴールは自信になった?
「(試合に)勝てなかったけど、まぁでも、自信にはなったと思います」
―前回とは違う?
「あのときはケガ人がたくさんいたので、チャンスがめぐってきましたが、今回はキヨとか大津とかが戻ってきた選手もいるので、そこは一からアピールしたい。もともとやることは変わらないので、自分の良さを出して、チームのために頑張りたいと思います」
―清武は刺激になる?
「まぁ、うまいっすからね。ゴールに向かう姿勢とか、そのスピードっていうのは負けないと思っている。でも、全体的にはうまくて、強さもあるので、そういうところは見習っていきたい」

●MF山口螢(C大阪)
―いよいよ集大成ですね。
「五輪で結果を出すことが集大成なので、ここはまだ通過点です。シリアでも相手に合わせてしまうとああいう結果になってしまったので、自分たちのサッカーをどれくらい出せるかがポイントだと思う」
―変化を感じる部分は?
「いろいろな試合をやる中で、ゲーム状況によって、自分たちでゲームの中で声をかけあってというのが最初よりはできるようになった。そういうゲームの中でのコミュニケーションが増えたところは成長したと思う」
―権田とかが入った影響も?
「そうですね。ゴンちゃんとかそういうリーダーシップをガンガン発揮してくれるタイプなので。アジア大会のときはそういうタイプがいなかったので。雰囲気も変わるでしょうし、そういう部分も強みだと思う」
―日本らしいサッカーは?
「しっかりパスをつないで、ゴールを狙っていくサッカーだと思います」
―清武復帰の影響は?
「雰囲気は変わりませんが、プレーの質が全然違います。僕個人としても、チームで一緒にやっているわけですし、より持ったときにキヨくんを見る回数は多くなる。そういう意味では僕自身もやりやすいと思います」

●MF東慶悟(大宮)
「良いメンバーが多いから、早く試合をしたいなと思います。特に自分のプレーが変わることはない。周りをうまくいかせればいいし、それで自分も生かせてくれればいい。みんながいいプレーできるようにしっかりコミュニケーションをとって、やることをやるだけです」
―バーレーン戦の印象は?
「アウェーだったので、シンプルにやろうと言っていた。今回は日本でやれる。良い環境でやれるから、しっかり日本らしいサッカーをすることが大事。何より結果を出すことが大事なので、しっかり勝ちたいなと思います」
―アジア競技大会に始まって、チームの成長はどう感じる?
「メンバーもアジア大会とは違うけど、いろんなメンバーが入ってきても、それぞれいい個性を出せているし、柔軟性がチームにある。一人ひとりがいいプレーをすればチームも勝てると思う」
―大迫が出場停止で不在だが?
「大迫がいないのは残念だし、いいプレイヤーなので、一緒にできないのは残念だけど、他にもいい選手はたくさんいるし、その中でやることが大事。選手によっていろいろ個性があるし、そこで違うプレーも生まれると思う」

●MF扇原貴宏(C大阪)
―ケガは?
「大丈夫です。コンディションはいいのでしっかりホームで勝って、五輪に行けたらいいなと思います」
―清武が帰ってきたが?
「練習中から声を出してくれるので、雰囲気は良くなっているかなと思います」
―疲れがあった?
「そういう感じです。問題なく今日はやれました」
―足に巻いてたけど?
「最近はずっと巻いているので」
―バーレーン戦に向けての意気込みは?
「国立でやれるわけなので、日本らしいサッカーをして、90分間良いサッカーをできるようにしたい」
―日本らしさとは?
「常にボールを支配しつつ、どんどんゴールに向かっていく姿勢を見せてほしい。ホームだし、お客さんを魅了できるようにしたいです」
―大迫がいないが?
「だれが入っても大丈夫なので、その辺はしっかり結果で出せたらと思います」

●DF酒井宏樹(柏)
「大津、キヨが入って競争が出てくるし、チームに新たな刺激になっている。バーレーン戦は引き分けでも突破が決まるけど、勝つしかないという気持ちでやります。試合中の相手がどれくらい来るか分からない。とりあえずサイドで主導権を握ればチームが良くなる。連戦だけど、J2では当たり前だった」
―最近ゴール取れているけど?
「点は運です。詰めるだけっていう形が多かった。点を取ることよりも、まずはゼロ(無失点)を意識してやりたい」

(取材・文 西山紘平)

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