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熾烈な正GK争い、佐々木監督は海堀を評価も「次は福元になるかも」

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[4.1 キリンチャレンジ杯 日本1-1アメリカ ユアスタ]

 なでしこジャパンの守護神の座をめぐる争いは、まだまだ続きそうだ。この日、ゴールを守ったのはGK海堀あゆみ(INAC神戸)。3月5日のアルガルベ杯でのアメリカ戦(1-0)はGK福元美穂(岡山湯郷)が先発したが、佐々木則夫監督は「高さもあるし、この状況では海堀がベストだろうという選択をした」と、昨年7月の女子W杯決勝で2度のPKをストップするなどMVPに選ばれた海堀を起用した。

 アルガルベ杯決勝のドイツ戦では判断ミスもあり、4失点を喫した海堀について指揮官は23日のメンバー発表会見で「海堀の状況には満足していない」とあえてゲキを飛ばした。「2人を集中して強化したい」と、23人のメンバーのうちGKは海堀と福元の2人だけ。この日の試合後も「だれが第1GKというのは決めていない。今、2人は均衡しているし、次(5日のブラジル戦)は福元になるかもしれない」と、2人に経験を積ませながら競わせるつもりだ。

「流れが悪い中でミスから失点した。防げる失点だった」と悔やんだ海堀はビルドアップのところでミスも目立った。佐々木監督は「失点はあったが、仕方がない形。クロスの対応などもよかったし、いい練習をして、試合でもまあまあ自信を付けたと思う」と一定の評価を下すが、たった一つの枠を懸けたポジション争いは激しさを増している。

(取材・文 西山紘平)

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