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再三の決定機も不発、川澄「日本としての成長」「自分個人の課題」

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[4.1 キリンチャレンジ杯 日本1-1アメリカ ユアスタ]

 決定機を生かせなかった。2トップの一角で先発したMF川澄奈穂美(INAC神戸)は両チーム合わせて最多となる4本のシュートを放ちながら無得点。前半23分、MF宮間あやのショートコーナーから放った右足ミドルはゴール右へ。後半17分のミドルシュートもわずかに枠をそれた。同24分にはMF大野忍のスルーパスからGKと1対1を迎えたが、シュートはGKの好セーブに阻まれた。

「自分自身の中でシュートシーンをたくさんつくることが大事だと思って試合に臨んでいた。そこをしっかり決める技術がなかった。それは自分個人の課題」。そう悔やみながらも、チームとしてアメリカから何度もチャンスをつくったことに手応えもつかんだ。「アメリカに対して組み立てや崩しという部分が以前より出ているのは日本としての成長だと思う。そこはいいこと」と強調した。

 後半は守勢に回り、チーム全体として運動量が落ちてきた中でも川澄はピッチを駆け回り、サイドハーフにポジションを下げた終盤も積極的に仕掛け続けた。「相手も足が止まって、疲れていた。その中で自分の俊敏さだったり、細かいドリブルの切り返しやターンは相手も嫌だと思う。そこは自分の持ち味」と胸を張った。

 体格でまさる相手にも「せーので当たったら負けるけど、タイミングをずらしたり、先に体を入れれば自分にも勝算がある」と臆することなく戦った。アメリカからつくり出した決定機を自信に、ロンドン五輪本番でゴールという結果につなげていく。

(取材・文 西山紘平)

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