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代表合宿を終えた清武「スペインに名前負けしない」

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 25日に千葉合宿を終えた日本代表。最終日には明治大との練習試合を行った。後半に右ウイングで出場した清武弘嗣は、右サイドでWBに入った酒井宏樹と好連係を見せて、多くのチャンスをつくり出した。

 サイドにとどまるだけでなく、状況を見て中に入って決定的なプレーを見せた。後半9分には左WG原口元気との連係からシュートを放つと、同28分にも酒井の攻撃参加を促し、パスを送ってFW前田遼一の得点を演出。そしてチーム5点目のゴールは、相手DFからボールを奪うと、再び原口との好連係から自らしっかりゴールを決めた。

 今回初めて代表候補合宿に招集され、前半に左WGでプレーした山田大記は「どういうタイミングで中に入って行って、持ち味を出せばいいのか、すごく勉強になった」と、清武のプレーを語っている。アルベルト・ザッケローニ監督も大きな期待を寄せている。練習試合後には、原口とともに10分近く直接指導した。そこでWGはまずサイドに張るという指揮官の大原則を、叩き込まれたようで「監督に求められることをもう少ししっかりできたらよかった」「もう少し頭に入れられて良かった」と、この日の練習試合について清武自身の口からは、反省ばかりが聞かれた。

 また、前日に決定したロンドン五輪のグループリーグの組み合わせについて、「初戦でスペインに勝つことができたら、一気に行けると思う。相手がどこであっても、日本らしいサッカーができればいい。名前負けしたくないし、ガンガン行けたらと思う」と抱負を語り「今日からまた新しい競争だと思う。トレーニングをして、18人の枠に生き残るためにもっとやらないといけないと思う」と、さらなる成長を誓った。
(取材・文 河合拓)

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