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7・11国立で男女の五輪壮行試合、関塚&佐々木両監督会見要旨

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 日本サッカー協会は8日、ロンドン五輪に出場するU-23日本代表および日本女子代表(なでしこジャパン)の壮行試合として7月11日に東京・国立競技場でキリンチャレンジ杯を開催することを発表した。なでしこジャパンは同日午後5時5分キックオフでFIFAランキング10位のオーストラリア女子代表と、U-23日本代表は同日午後7時55分からロンドン五輪にも出場するU-23ニュージーランド代表と対戦する。

以下、記者会見要旨

●U-23日本代表関塚隆監督
「ニュージーランドという五輪出場国と日本の皆さんの前で戦える貴重な機会になる。恵まれた体格と、しっかりしたディフェンスから攻撃を仕掛けてくるチームで、そういう相手にどういう戦いができるか。本大会に向けてしっかり準備したい。本大会のメンバーが決まってから最初の試合になる。どういうメンバーになるか、私自身、楽しみなところと悩んでいるところと半々ですが、スペイン戦から始まるグループリーグを突破して決勝トーナメントでしっかりした戦いができるように7月11日からいい準備をしていきたい」

―五輪までのスケジュールは?
「7月11日に1試合やって、いったん選手はクラブに戻す。14、16日の試合を終えてから欧州に行きたい。直前キャンプを含めて、26日のスペイン戦に向けて準備していきたい」

―これまでアジア以外ではエジプトとしか対戦していないが、アジア以外の国への対策は?
「アフリカ予選はコーチが見に行っているし、私も北中米を見に行った。南米の2チームも、テクニックや体力の面でアジアよりパワーアップした国が出場する。グループリーグを突破して決勝トーナメントを戦うには我々もスケールアップしないといけない。選手はクラブでがんばっているが、いろんな形でスケールアップしたものを準備していきたい」

―壮行試合で試したいことは?
「トゥーロンを含めていくつかやっていくが、壮行試合はメンバーが決まっての初戦。しっかり我々の戦いができるメンバーを固めていく第一歩にしたい。そこから選手の個性や、試合の状況に応じて点を取りに行く、あるいは試合を終わらせるというのを試合展開に応じてテストしたい」

―色紙に書いた『蹴倒・世界』の意味は?
「挑むのではなく、しっかり世界を倒していく気持ちで戦う。なでしこはW杯で世界一になったが、アジア大会でもそうだったように、佐々木監督とともに戦っていきたい」

●なでしこジャパン佐々木則夫監督
「オーストラリアはロンドン五輪には出場できなかったが、昨年の女子W杯ではベスト8に入っており、欧州スタイルのパワーとスピードを兼ね備えた総合的なチームと評価している。五輪に向けていい準備ができると思うし、勝ってロンドンへ向かいたい」

―五輪までのスケジュールは?
「11日に親善試合をこなして、次の日もオーストラリアとトレーニングマッチができればいいなと思って調整している。日本で短いキャンプをしてから欧州に行き、1試合をこなしてからベニューに入りたいという欲張りなスケジュールを考えている」

―壮行試合で試したいことは?
「五輪第1戦のカナダに勝つという最低限のイメージを持ってオーストラリア戦に臨みたい。6人の交代枠があると思うが、3人の枠でカナダ戦のシチュエーションを持って戦いたい。五輪の第1戦は北京でもニュージーランドと2-2で引き分け、際どい戦いをした。五輪の第1戦には“魔物”がいることを我々は体験している。そのイメージを植え付けながら、皆さんにも、五輪の第1戦を戦っているなでしこをイメージして見てもらいたい」

―色紙に書いた『新たなる挑戦』の意味は?
「女子W杯では優勝したが、五輪は新たな挑戦になる」

(取材・文 西山紘平)

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