beacon

本田がトップ下?香川「どこで出ようが、いい崩しができるように」

このエントリーをはてなブックマークに追加
 ドイツ2冠を手土産に“凱旋試合”に臨む。日本代表FW香川真司(ドルトムント)は23日のアゼルバイジャン戦(エコパ)に向け「欧州での試合が終わってからちょっと空いているので、次の試合は大事になってくる。しっかり戦っていきたい」と静かに意気込んだ。

 6月に開幕するW杯アジア最終予選3連戦前最後のテストマッチ。6月3日のオマーン戦(埼玉)を見据え、「次の本番はオマーンだし、アゼルバイジャンもそこまで強いチームではないと思うので、攻撃のパターンをもう一回確認したい」と、攻撃面の再チェックの場として位置づけた。昨年11月15日の北朝鮮戦(0-1)、今年2月29日のウズベキスタン戦(0-1)とW杯アジア3次予選は2連敗。すでに最終予選進出を決めたあとの試合だったとはいえ、2試合連続で無得点に終わっている。

「チームとして僕らの戦いができなかった」。ウズベキスタン戦をそう振り返った香川は「もちろんコンディションの問題はあったけど、今回はしっかりとした状態で集まれているし、試合をするまで時間もたっぷりある。僕たちのサッカーは一人ひとりがしっかりとやらないと機能しない。練習からまとまってやっていけば、いいサッカーができると思う。そのための時間があるのはいいことだし、楽しみにしている」と強調した。

 自信はある。今季のブンデスリーガでは31試合に出場(うち先発28試合)し、欧州主要1部リーグでの日本人選手のシーズン最多得点記録を塗り替える13ゴールを挙げ、9アシストも記録。ドルトムントの連覇に大きく貢献し、ドイツ国内杯との2冠も達成した。

「人間としてもプレイヤーとしても、2年連続で優勝できたことで自信は付いたが、だからといってスーパーなプレーは意識せずに、チームの一員として戦う。必ず結果が求められるポジションでもあるし、それは求めていきたいことだけど、派手なプレー、一人よがりなプレーではなく、チームの一員としてプレーできれば。そこらへんは整理していきたい」

 チームのためのプレーを意識しながら、なおかつ結果にもこだわる。ウズベキスタン戦ではザックジャパンで初めてトップ下で先発した香川だが、今回はMF本田圭佑(CSKAモスクワ)が約9か月ぶりの代表復帰を果たしたこともあり、再び左サイドで先発する可能性が高い。

「しっかりと準備して、(ポジションが)どこで出ようが、いい崩しができるようにしたい」。アゼルバイジャン戦で香川と本田の“共演”となれば、昨年8月10日の韓国戦(3-0)以来、287日ぶり。香川が2得点、本田が1得点を挙げ、アジアのライバルを一蹴した試合の再現を、日本中のサポーターが期待している。

(取材・文 西山紘平)

TOP