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今度こそA代表デビューへ、右肩故障の宮市「大丈夫です」

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 今度こそA代表デビューを狙う。A代表初招集となった2月29日のW杯アジア3次予選・ウズベキスタン戦(0-1)に続いて日本代表に選出されたFW宮市亮(ボルトン)。「一度経験させてもらっているし、そのときお世話になった方もいるので、そんなに緊張はしなかった」と笑顔を見せ、「最終予選前のいい緊張感を持ってやれたと思うし、試合に向けて緊張感も高まると思う」と、合宿初日の練習を振り返った。

 シーズン終盤に痛めた右肩の状態についても「大丈夫です」と強調。帰国後は鳥取県内の施設で治療を行ってきたが、「リハビリとコンディショニング。可動域を広げる感じで、肩関節が固まっていたんですが、だいぶほぐれました」と、順調に回復しているという。

 今季後半戦、アーセナルから期限付き移籍でプレーしたボルトンは18位で2部降格が決まった。「プレミアリーグの残留争いという厳しい試合を経験できたことは、ポジティブに捉えれば素晴らしいことだったけど、残留したかったし、自分もピッチに立ってチームに貢献したかった」。6日のWBA戦(2-2)、13日のストーク・シティ戦(2-2)とラスト2試合はベンチに入りながら出番なし。「自分のプレーでどうにかしたかった」と、悔しさの残るシーズンだった。

「シーズンの終盤は体のキレもなくなってきて、苦しいなというのもあった。相手に研究もされてきたし、シーズンを通して活躍するのがいい選手だと思うし、それは来シーズンに生かしたい」。約4か月間のプレーだったが、プレミアリーグという世界最高峰のリーグでコンスタントにプレーすることによる疲労や負担は、今まで経験したことのないものだった。

 ボルトンでの経験を生かすべき舞台は来季だけでなく、目の前に迫った代表戦にも当てはまる。ベンチを温めて終わったウズベキスタン戦から3か月。自分の成長した姿をザッケローニ監督、そして日本のサポーターに見せるつもりだ。「自分はアピールしていかないといけない立場。チャンスを与えてもらったときには、アピールできるように、しっかり準備していきたい」と意気込んでいた。

(取材・文 西山紘平)

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