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他の海外組とは異なる立場、森本「しっかり結果が出るように」

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 背水の覚悟で臨む。負傷により辞退した昨年9月のW杯アジア3次予選以来、約9か月ぶりの代表復帰を果たしたFW森本貴幸(ノバラ)が、ゴールという結果でのアピールを誓った。

 23日のアゼルバイジャン戦(エコパ)に出場すれば、ザッケローニ監督の初陣となった10年10月8日のアルゼンチン戦以来、約1年8か月ぶりの代表戦出場になる森本。6月のW杯アジア最終予選前最後の実戦に向け、「もともと組み込まれていなかった試合で、みんなは公式戦(最終予選)に向けての調整ということだと思うけど、自分としてはしっかり結果が出るようにしたい」と意気込んだ。

 最終予選前に試合勘やコンディションを取り戻すことが目的となる他の欧州組とは異なり、森本にとっては代表生き残りを懸けた試合になる。エールディビジのプレーオフの影響でFWハーフナー・マイク(フィテッセ)が招集されず、FW李忠成(サウサンプトン)も負傷離脱中。ザッケローニ監督が「李選手がケガをしていることもあり、今回(森本が)入ったのはテクニカルなチョイス」と明言するように、主力の故障でめぐってきたチャンスだった。

 ハーフナーは最終予選では招集される可能性が高いが、3月に右足人差し指の付け根を骨折する重傷を負った李は全治3~4か月と診断されており、6月の最終予選3試合も欠場する。千載一遇のチャンスで存在感を高めることができるか。アゼルバイジャン戦のアピールが6月の最終予選、さらには代表定着につながっていく。

(取材・文 西山紘平)

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