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五輪へ最後のアピール、水沼の劇的ロスタイム弾で鳥栖が公式戦5試合ぶり勝利

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[6.30 J1第16節 鳥栖1-0札幌 ベアスタ]

 サガン鳥栖対コンサドーレ札幌の一戦がベストアメニティスタジアムで行われた。スコアレスのまま終盤まで流れたが、後半ロスタイムにロンドン五輪日本代表候補のMF水沼宏太がヘディングシュートを決めて、鳥栖が1-0で劇的勝利を決めた。週明けの月曜日に発表されるロンドン五輪メンバー生き残りへ最後のアピール弾を決めた。公式戦5戦ぶりの勝利を手にした鳥栖は順位を2つ上げて9位に浮上した。対する札幌は終盤まで守備陣が奮闘したが、最後の最後で崩され敗戦。リーグ戦7連敗となり、トンネルの出口が見えない戦いが続いている。

 今季から昇格したチーム同士の対戦は意地と意地がぶつかり合い、スコアレスのまま試合は終盤まで流れた。だが後半ロスタイム、鳥栖の執念が実る。左サイドからのCK。中央の競り合いからファーサイドにボールがこぼれると、DF坂井達哉が頭で折り返す。するとペナルティーアーク付近から走り込んだ水沼が頭で流し込んだ。後半18分から途中投入された水沼。リーグ戦2試合連続でベンチスタートとなったうっ憤を晴らす劇的ゴールで鳥栖が公式戦5戦ぶりの白星を手にした。

 試合後のインタビューでヒーローは「チャンスは来ると思っていた。予感があった。走り込めてよかった。(投入される際、監督からは)ゴールに向かって行けと言われていた。ベンチにいても自分が出たらなんとか点につながるプレーをしようと思っていた」と興奮気味に振り返っていた。

 一方の札幌も公式戦ここ9試合で28失点している守備陣がこの日は奮闘。5月3日のC大阪戦(1-0)以来の完封も見えていたが、最後の最後でゴールを割られてしまった。札幌はこれで今季2度目のリーグ戦7連敗。チーム記録は2002年に記録した9連敗となっているが、なんとか不名誉な記録更新だけは阻止したいところだ。

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