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3位東京Vが阿部の5戦連続弾で水戸に勝利、首位浮上

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[7.1 J2第22節 東京V2-0水戸 味スタ]

 J2の第22節が1日に各地で行われた。3位東京ヴェルディはホームで11位水戸ホーリーホックと対戦し、FW阿部拓馬の5戦連続となる2得点で2-0で勝利した。前節の愛媛戦(1-3)で連勝を4でストップさせていたものの、2戦ぶりの白星を手に入れた。この日の試合で勝ち点1差の首位・山形、勝ち点で並ぶ2位・千葉が敗れたため、首位浮上を果たした。

 この日の東京VはDF深津康太が累積警告による出場停止。さらにDF土屋征夫が負傷離脱中と守備の主力を欠き、代わってDF高橋祥平とDF吉弘充志がCBで先発した。しかし、主力不在の影響を感じさせないプレーをみせると4戦ぶりに完封勝利を果たした。

 前半11分、早くも東京Vが先制に成功した。MF西紀寛が左サイドから放ったクロスはポスト左を叩くも、跳ね返りを阿部が押し込んだ。阿部は5戦連続の今季13点目。東京Vが1-0とリードを奪った。

 さらに前半31分には追加点。MF飯尾一慶が右サイドへ展開。西の右クロスをスライディングにきた水戸DFがクリアミス。ファーサイドに流れたボールを阿部が左足ダイレクトで押し込んだ。阿部の2点目が決まり、2点差に突き放した。さらに同39分には阿部にハットトリックのチャンスが回ってくる。PA手前右からゴール左隅を狙っての技ありシュート。わずかなシュートコースを縫ってのボールはゴールネットを揺らすも、PA内の競り合いでFW杉本健勇がファウルしていたとしてノーゴールの判定となった。2-0で前半を折り返す。

 後半に入っても東京Vの勢いは変わらない。DF森勇介が積極的な攻撃参加でチャンスをつくる。後半20分には森からのパスを受けた西がコーナー右で粘る。中央への折り返しを阿部が身体を張ってキープ。マイナスのパスから最後はPA右の森がシュートを放つ。これはわずかにポスト右へ外れた。同21分には西に代わって、MF小林祐希。同26分にはMF梶川諒太に代えて、MF中後雅喜をピッチへ送った。

 後半38分にはカウンターからMFロメロ・フランクに抜け出され、ピンチを迎えるがGK柴崎貴広が果敢な飛出しでストップ。ゴールを死守してみせた。そのまま逃げ切って2-0で勝利。勝ち点3を手に入れた。

 試合後、東京Vの川勝良一監督は「西と阿部のいい形で2点を取れた。ただ自分たちでその後に緩めて、後半リズムを落としていたのが残念」と渋い表情。それでも「後半戦はできる限りメンバーを維持して、今の順位以上を狙っていきたい」と意欲をみせた。

 一方敗れた水戸は、前節の京都戦(3-1)で連敗を3で止めていたものの、またも敗戦。前半に2失点を喫するとゴールが奪えなかった。MF西岡謙太の左クロスからファーサイドへ走り込んだMF鈴木雄斗がシュートを狙ったがクロスバー上へ外れた。FW鈴木隆行もなかなかボールに触れることはできず。最後までゴールは遠く。2戦ぶりの零封負けとなってしまった。

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