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反町監督古巣戦、松本が船山の劇的弾で湘南とドロー

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[7.1 J2第22節 湘南1-1松本 BMWス]

 16位松本山雅FCは敵地で4位湘南ベルマーレと対戦し、1-1で引き分けた。前半36分にDF島村毅に先制点を奪われるも、後半終了間際のロスタイム3分にFW船山貴之が劇的な同点弾。反町康治監督にとっての古巣戦、土壇場で勝ち点1を手に入れた。一方の湘南は引き分けに終わったものの、勝ち点41に伸ばすと2位に浮上を果たした。

 試合後、松本の反町監督は「湘南さんにとっては非常に痛い失点。我々もセットプレーから失点しましたし、こういう試合はセットプレーが大きく左右するかなとは思っていた。最後(の得点シーン)はこちらからよく見えなかったが、我々らしい粘り強さが見えた点だと思う」とコメント。同点弾を決めた船山は「得点シーンはこぼれてきたのを触っただけ。あれが決まらなかったら勝ってないので決まって良かった」と話しながらも、「でも勝っていないので……」と厳しい表情を浮かべた。

 先にチャンスをつくったのは松本だった。前半18分、自陣中央でボールを奪ってのカウンター。船山がドリブルで駆け上がると、DFを引きつけて右サイドへ展開した。PA右でフリーのFWチェ・スビンが放ったシュートは枠を外れた。

 立ち上がりの決定機を逃すと、徐々に湘南が攻勢を強めた。故障から復帰し、17戦ぶりの出場となったFW岩上祐三が奮闘。開幕3戦連続弾を決めていたFWが復帰戦で存在感をみせる。前半33分には左サイドからのFK、岩上が直接狙ったボールはわずかにクロスバー上へ外れた。

 それでも前半36分、湘南の左クロスはDFにクリアされるも必死に頭で跳ね返す。ゴール前のDF大野和成が落とすと、最後は島村がシュートを蹴り込んだ。これがゴール前のDF飯尾和也に当たってコースが変化。ゴールネットを揺らした。湘南が先制に成功。1-0で前半を折り返す。

 後半に入り、立ち上がりは湘南が攻勢を強めた。後半12分にはFW馬場賢治の縦パスに抜け出したFW菊池大介がPA右からシュート。これは枠を外れた。その後はセットプレーから立て続けに決定機。右CKから島村のヘディングシュートはゴール前のDFに阻まれる。左サイドから岩上がロングスロー。またも島村が頭で合わせるが、GKに止められた。相次ぐ決定機を逃すと、次第に松本が勢いを増した。

 後半39分にはカウンターからチャンスを演出。中央でパスを受けたMF大橋正博が前線へスルーパス。抜け出した船山がゴール右角度のない位置からクロスを入れたが味方には合わない。そのままDFにクリアされた。しかし終了間際のロスタイム3分に劇的なゴールが生まれた。DF鐡戸裕史の左CK、ニアサイドのFW塩沢勝吾が頭で合わせると、最後はゴール前混戦から船山が押し込んだ。GKやDFともつれ合いながらも必死に押し込み、1-1。そのまま試合は終了し、勝ち点1を分け合う結果となった。

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