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杉本が抜け故障者続出の東京V、北嶋先発の熊本に2発勝利で首位奪取

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[7.22 J2第25節 東京V2-0熊本 味スタ]

 首位と勝ち点で並ぶ2位東京ヴェルディはホームで16位ロアッソ熊本と対戦し、DF深津康太とDF高橋祥平のゴールで2-0で勝利した。1-0の前半終了間際にはMF中後雅喜が一発退場。数的不利な戦いを強いられるも逃げ切った。前節・鳥取(1-0)続いての連勝。この後に行われている試合で首位・千葉が甲府に敗れたため、首位奪取に成功した。

 東京VはU-23日本代表FW杉本健勇のレンタル移籍が終了。そのため、この日はFW巻誠一郎が先発し、FW阿部拓馬と2トップを組んだ。またDF森勇介が出場停止のため、ルーキーDF田中貴大が先発した。DF土屋征夫、MF飯尾一慶は故障のため欠場した。
 対する熊本は柏からレンタル移籍をしてきたFW北嶋秀朗が満を持しての移籍後初先発。6月初旬からチームに合流していたが、登録の都合上、この日が"熊本デビュー"となった。北嶋が1トップを務め、その後ろにはMF藤本主税、MF武富孝介が入った。

 試合が動いたのは前半37分だった。右サイド距離がある位置からの中後のFK。ゴール正面に蹴り込まれた正確なボールにDF深津康太が頭で合わせ、力強く叩き込んだ。深津の今季2点目で東京Vが1-0と先制に成功した。

 しかし前半45分、東京Vはアクシデントに見舞われる。ハイボールを処理しようとした中後の足が競り合ったMF片山奨典の頭に当たる。このプレーで中後は一発退場。リードする東京Vだったが数的不利の状況になり、前半を折り返した。

 後半に入り、なんとか追いつきたい熊本。武富の右クロスに北嶋が飛び込むもGKに阻まれる。その後も右サイドから仕掛けた途中出場のDF市村篤司が中央へ折り返し。ニアサイドへ走り込んだ北嶋がヒールで合わせたが、枠を外れた。1点が遠い。

 対する東京Vは右サイドを駆け上がったMF西紀寛の折り返しからフリーのMF小林祐希がシュートを打つもクロスバー上へ外れていった。互いにスコアは動かない。1点差のじりじりとした展開が続いた。

 それでも終了間際のロスタイム1分、東京Vが高い位置でボールを奪うとカウンター。ドリブルで上がった高橋がPA左で冷静に持ち直すと右サイドネットへシュートを決めた。2-0と試合を決定づけるゴール。そのまま逃げ切った東京Vが勝利した。

 試合後、東京Vの川勝良一監督は「けが人が多い中で出た選手がよく集中してやってくれた」とコメント。次節・甲府戦は、退場した中後に加え、MF梶川諒太も累積警告による出場停止となる。さらに主力を欠くことになるが指揮官は「色々なことがあるが、いる選手でやっていくしかない」とキッパリ話した。

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