beacon

今季初の複数得点を挙げた新潟がF東京に勝ち、降格圏脱出

このエントリーをはてなブックマークに追加
[7.28 J1第19節 F東京 0-2 新潟 味スタ]

 過去18試合、これまで90分間で1ゴールしか取れていなかったアルビレックス新潟が、90分で2点を挙げ、2-0でFC東京に勝利。柳下正明監督の就任後、わずか1敗しか喫していないチームは、ついに14位に浮上。C大阪を抜き、降格圏を脱出した。

 ホームのF東京はGK権田修一、DF徳永悠平をロンドン五輪で欠き、代わりにGK塩田仁史、DF椋原健太を起用。一方の新潟もDF鈴木大輔がロンドン五輪に出場しており、DF大井健太郎が、その穴を埋めた。

 最初のチャンスはF東京に訪れる。前半2分、塩田のロングボールにMF谷澤達也が抜け出すが、シュートを枠に飛ばすことはできない。対する新潟も同26分、MFミシェウのロングボールにMF田中亜土夢が反応するが、わずかに届かなかった。

 試合を動かしたのは新潟だった。32分、中盤で相手のパスをカットしたMF三門雄大がFWブルーノ・ロペスにパス。ボールをキープしたブラジル人から、リターンパスを受けた三門がPA内に侵入して左足でシュート。これが右サイドネットに決まり、新潟が先制する。この場面を振り返り、三門は「ブルーノに(パスを)出した時に、相手のDFが食いついたのが見えました。(中に)入って行けばいいボールが来るかなと思って信じて走った結果、良いボールが来ましたし、左足でしたが、ゴールを決めることができました」と振り返る。

 その後も新潟はF東京にチャンスをつくらせず、前半をシュート1本に抑え込んだ。

 流れを変えたいF東京は後半開始と同時に、新たに獲得した元新潟のFWエジミウソンを起用し、FW渡邉千真との2トップに変更する。しかし、新潟の攻勢は変わらなかった。後半4分にブルーノ・ロペス、その2分後にもDF菊地直哉が決定的なシュートを放つが、追加点は挙げられない。

 F東京も後半14分、エジミウソンが新潟守備陣の連係ミスからボールを奪い、シュートまで持ち込んだがGK東口順昭にキャッチされた。相手のミスに助けられた新潟は、後半22分、F東京がスローインしたボールを奪うと、最後は途中出場のFWアラン・ミネイロがPA内右からゴール左にシュートを決めて、2-0とリードを広げた。

 その後も、ルーカスが放った強烈なシュートをGK東口が弾き出すなど、守備陣が奮闘した新潟は、シュート数でも15対7とF東京を大きく上回り、勝利を収めた。

 先制点を挙げた三門は、今季初ゴールを振り返り「結構前からずっと点は取りたいと思っていたのですが、自分の技術的なミスや相手GKのファインセーブで点を取れていませんでした。そういう意味ではチームに迷惑をかけていたと思うので、こういう大事な試合で先制点が取れて勝てたことは良かったと思います」と笑顔を見せた。

TOP