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柏はF東京とドローも3位へ浮上、F東京は4戦勝ちなし

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[8.11 J1第21節 柏1-1F東京 柏]

 4位柏レイソルはホームで10位FC東京と対戦し、1-1で引き分けた。勝利することはできなかったものの、4戦無敗(2勝2分)で勝ち点を浦和と並ぶ35に伸ばすと、得失点差で上回り、3位へ浮上を果たした。一方のF東京は4戦勝ちなし(2分2敗)と白星から遠のいている。

 試合が動いたのは前半11分だった。FWエジミウソンとのワンツーでPA内へ仕掛けたMF梶山陽平がDF藤田優人に倒されてPKを獲得。これをFWルーカスがゴール左へ決め、F東京が先制に成功した。

 なかなかチャンスのつくれない柏だったが前半終了間際の42分にはセットプレーから決定機を迎える。MFレアンドロ・ドミンゲスの右サイドからのFK、ファーサイドのDF増嶋竜也が頭で折り返すと、ゴール正面のDF渡部博文がヘディングシュート。これは枠を外れていった。F東京が1点のリードを守ったまま、前半を折り返した。

 後半開始と同時に柏はFW澤昌克に代わって、FWネット・バイアーノを投入する。すると後半6分、柏に決定的な場面が訪れる。ロングボールをレアンドロが頭で落とすも、こぼれ球はF東京の選手が拾う。しかしDF森重真人からGK塩田仁史へ至近距離のバックパスはネットがかっさらい、最後はともにボールへ詰めていたFW工藤壮人がシュート。ゴールネットを揺らし、同点に追いついたかと思われたが、判定は工藤のオフサイド。得点には認められなかった。

 それでも後半22分、柏がついに同点に追いつく。右サイドから増嶋のロングスロー。DFがクリアしたボールをハーフウェーライン付近のDF近藤直也がPA内へ蹴り返す。これをネットが胸で落とすと、最後はMFジョルジ・ワグネルが左足シュート。グラウンダー気味のボールを決めた。

 さらに勢いづいた柏は後半37分、右クロスに工藤が抜け出してチャンスを迎える。しかしPAわずかに手前でDF加賀健一に倒された。このプレーで加賀は2枚目の警告を受けて退場。柏が数的有利に立つ。しかし、ここで獲得したFKをネットが狙うも決めきれず。こぼれを展開し、増田が右クロス。藤田の折り返しからゴール前でフリーのレアンドロがシュートを打つが大きく枠を外れた。互いに追加点が生まれないまま試合は終了。勝ち点1を分け合った。

 試合後、柏のネルシーニョ監督は「前半は相手の雰囲気やプレーもあり、感情のところでコントロールを失った」と分析。「我々は同点に追い付いてから、自分たちらしいゲームをできたので戦い方を変える必要はない」とキッパリ話した。

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