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ルーカスの2ゴールもあり、F東京が3-1で横浜FMに快勝

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[9.1 J1第24節 F東京 3-1 横浜FM 味スタ]

 J1は1日、各地で第24節の9試合を行い、味の素スタジアムではFC東京横浜F・マリノスが対戦し、3-1でF東京が勝利した。前半35分にF東京は、横浜FMの最終ラインで起きたミスを逃さず、MF田邉草民が先制点を決める。同41分にはスピーディーなパス回しから、FWルーカスが2試合連続となるゴールを決めてリードを広げた。後半に入り、1点を返されたF東京だが、ルーカスが直接FKを決めて3-1とする。このリードを守ったF東京が、勝ち点3を重ねた。

 F東京は前節・広島戦(1-0)と同じ3-4-2-1の布陣を採用。体調不良で出場を見送ったMF石川直宏に代わり、田邉が2列目に入った。対する横浜FMも、前節のC大阪戦(0-2)から2人を変更した。MF中村俊輔とFW大黒将志のベテランをベンチに置き、MF斎藤学がロンドン五輪から戻って以来、初の先発入り。MF中町公祐も5試合ぶりにスタメン出場した。
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 立ち上がりから両チームは、積極的に攻める。キックオフから5分間、横浜FMがF東京を押し込む。前半5分には左からのクロスを折り返したところにFWマルキーニョスが詰めたが、DF徳永悠平にブロックされる。ピンチを凌いだF東京もMF米本拓司が鋭いドリブルを仕掛けて、リズムをつくり出す。同8分にはMF梶山陽平のドリブルからルーカスがPA外からシュートを打つが、ボールはDFにブロックされた。

 その後は両チームともに球際で激しくボールを奪い合い、決定的な場面をつくれない時間が続いた。前半32分には横浜FMがFKを得ると、距離のある位置からもマルキーニョスが直接ゴールを狙う。しかし、低く速い弾道のボールは、わずかに左へ外れて行った。直後の33分にはF東京も田邉のCKからDF森重真人がヘッドでゴールを狙うなど、両チームともに一歩も譲らない。

 そんな緊迫した試合で先制したのは、ホームのF東京だった。前半35分、DF中澤佑二が最終ラインでボールをコントロールミスすると、ルーカスがボールを奪う。ルーカスのシュートはGK飯倉大樹に防がれたが、こぼれ球を拾った田邉がボールをゴールに流し込んだ。さらに42分にもF東京は、梶山が右サイドにパスを出すと、攻め上がった右WB徳永悠平がダイレクトで折り返す。このボールをルーカスが決めて、F東京が2点をリードして前半を折り返した。

 後半開始と同時に横浜FMは、中町を下げてMF中村俊輔をピッチに送り出す。ボールを支配するとマルキーニョスを中心に、PA外からも積極的にシュートを打ってF東京ゴールを目指した。後半10分には、F東京も速攻からチャンスをつくり出す。左サイドを抜け出した左WB椋原健太がPA内までドリブルでボールを運び、シュートを打ったが、これはGK飯倉に弾かれる。

 後半21分、この試合の3点目を挙げたのは横浜FMだった。左サイドからDFドゥトラが折り返したボールをMF兵藤慎剛が決めて1点を返す。

 点差を詰められたF東京は、梶山と田邉を下げ、FW渡邉千真、MF羽生直剛をピッチに送り出した。後半26分には、途中出場した渡邉がドリブルで仕掛け、ファウルを受ける。これで得た直接FKをルーカスが決めて、3-1と再び点差を広げた。後半30分、横浜FMも右SB小林祐三を下げて、FW大黒将志を入れ、兵藤を右SBに配置する攻撃的な布陣をとった。

 後半35分にはF東京が最後の交代枠を使う。ルーカスに代えて、MFヴチチェビッチを起用した。横浜FMも同39分、小野に代えてFW松本怜を送り出す。

 後半41分にはコンパクトな布陣を保ち、前線からプレスをかけ続けるF東京が、決定機をつくる。クリアーボールを前線で受けたヴチチェビッチがシュート。これをGKが弾いたところに渡邉が詰めて、ヘディングシュートを枠に飛ばしたが、再びGK飯倉にセーブされて、追加点を挙げられなかった。

 このままF東京が3-1で逃げ切り、約3か月ぶりとなる連勝を飾った。対する横浜FMは前節のC大阪戦まで15試合無敗だったが、2節・仙台戦(0-2)、3節・鳥栖戦(0-1)以来となる今季2度目の連敗を喫している。

(取材・文 河合拓)

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