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上位対決制した大分が3位浮上、京都は4連敗も6位に留まる

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[9.14 J2第33節 大分2-0京都 大銀ド]

 上位対決は大分トリニータが制す!! 5位・大分はホームで勝ち点1差の6位京都サンガF.C.と対戦し、2-0で勝利した。前半33分にMF為田大貴が先制点を決めると、後半34分にはMFチェ・ジョンハンが追加点。ここ2試合勝ちがなく、1分1敗だったため、8月22日の東京V戦(2-1)以来となる3試合ぶりの勝ち点3を獲得。3位へ浮上を果たした。一方の京都は苦しい4連敗。6位に踏みとどまったものの、7位・東京Vとの差は勝ち点1差に縮まった。

 序盤からセットプレーでチャンスを迎えた京都だったが、決定的な場面でシュートを決めきることができない。無得点のままに時間は進む。前半17分にはMFチョン・ウヨンの右CKからニアサイドのDF安藤淳がダイレクトでシュートを打つも、GK清水圭介の好セーブに阻まれた。この日は3バックの布陣を敷き、前へ人数をかけた京都だったが、なかなか効果的な場面を作り出すことはできない。

 すると前半33分に大分が先制に成功する。右サイドから仕掛けたDF松原健がドリブル突破から中央へ折り返す。FW西弘則のシュートはGK水谷雄一に阻まれるも、ファーサイドでこぼれを受けた為田が浮いたボールの芯を捉え、強烈な右足ボレーを叩き込んだ。為田の今季初ゴールで1-0と大分が先制。前半を折り返した。

 後半に入り、流れを変えたい京都は相次いでFWを投入。後半10分にはMF伊藤優汰に代わって、FW長沢駿。同26分にはMF黄大城に代えて、FW宮吉拓実をピッチへ送った。同27分にはハーフウェーライン付近でボールを奪い、ショートカウンター。MF工藤浩平が拾ったボールを長沢が落とし、左サイドへ宮吉が抜け出す。しかしシュートはGK清水に弾かれた。同30分には最後の交代カードを切り、工藤に代えてFW原一樹が出場した。

 しかしゴールネットを揺らしたのは大分だった。後半34分、DF福村貴幸からMF中山博貴へのパスを途中出場のMFチェ・ジョンハンがカット。ハーフウェーライン付近からドリブルで駆け上がる。追ってきたDFとGKをフェイントでかわすと、シュートコースをつくり、PA左から冷静に流し込んだ。チェのゴールで2点差に突き離した。そのまま逃げ切った大分が2-0で勝利。3戦ぶりの勝ち点3を手に入れた。

 試合後、大分の田坂和昭監督は「カウンターをしっかりものにしましたし、選手に感謝したい」と勝利に安堵の表情。「(9日には)天皇杯を120分間も戦ったなかで、よくやってくれたと思う」と連戦を戦い抜いた選手たちをねぎらった。

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