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キリノ2発!3連勝の2位・湘南が3位との差開く

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[9.14 J2第33節 湘南2-0草津 BMWス]

 14日、J2第33節が行われ、2位の湘南ベルマーレがホームに15位のザスパ草津を迎え撃った一戦は、FWキリノの2ゴールによって湘南が2-0で勝利。勝ち点3差の3位千葉が富山に敗れたため、湘南にとってはJ1昇格へ一歩前進する大きな白星となった。
 
 ともに5戦連続負けなしで2連勝中という好調チーム同士の一戦は湘南が制した。立ち上がりから主導権を握ったのは湘南。草津は縦への攻撃に威力のある相手がスピードに乗らないように対応していたが、それでも湘南はMF菊池大介やMF高山薫が鋭いドリブルでグイッグイッと前へとボールを運び、シュートまで持ち込んでくる。

 そして16分、湘南は自陣中央でドリブルを開始した高山が、プレッシャーの甘い相手DFの隙を突いて左サイドを駆け上がり、一気にPAまで前進。そして出されたクロスをニアサイドのキリノが技ありのヘッドでゴールへ流し込み、先制した。

 その後も攻め続ける湘南は、28分にも中央からドリブルで仕掛けたキリノのグラウンダーの右足ミドルがゴール右ポストを叩く。さらに34分にも高山の縦パスをPAでで受けたFW古橋達弥が後方へ落とすと、走りこんだDF大野和成の左足シュートがゴール右ポストを叩いた。

 一方の草津は前線のFW金成勇へボールを集めるが、なかなか攻撃の起点になることができない。MF熊林親吾が緩急をつけたパスでリズムを変えようとしたが、湘南DFに阻まれてゴールに近寄ることができず、前半はシュート1本に終わった。

 それでも押し込まれながらも1点差で前半を終えた草津は副島博志監督がハーフタイムに「相手チームにチャンスはあったが、やられているのは1点。ゲームは今から!後半リズムを変えていこう」。士気を落とさずに後半へ臨む。

 ただなかなかセカンドボールを拾えない草津に対し、湘南は高山のヘディングシュートやMF永木亮太とのコンビから菊池が放った右足シュートなどで草津ゴールを脅かす。そして27分、草津ゴールを破ったのは、再びキリノ。中盤でこぼれ球を拾ったMF下村東美の右クロスを頭で合わせて2-0とリードを広げた。

 MF松下裕樹を中心に反撃する草津だが、なかなか攻撃をスピードアップさせてもらえない。金の右クロスにFW小林竜樹が決定的な形で飛び込んだ場面もあったが、無得点に終わった。一方の湘南は終盤の決定機を活かせずに3点目を奪うことができなかったものの、積極的に奪いに行った2点目によって白星を引き寄せて3連勝。チョウ・キジェ監督は「戦術的なところを選手が理解してポジティブな試合をしてくれた。我々らしい試合ができた」。J1昇格へ向けて残り9試合。3位との差を開き、J1昇格へより優位な立場となったが、指揮官は「9試合というよりは次の1試合が大事。どのメンバーが出ても躍動できるようにしっかり準備したい」と引き締めていた。

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