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途中出場FW木島のゴールで松本が横浜FCと引き分ける

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[9.17 J2第34節 横浜FC 1-1 松本 ニッパ球]

 J2は17日に第34節を行い、8位の横浜FCはホームの三ツ沢球技場に13位の松本山雅FCを迎えた。前半6分、横浜FCはCKからDF森本良がヘディングシュートを決めて先制する。後半に入ると松本は布陣を4-3-3に変更し、猛攻に出る。後半25分には途中出場のFW木島徹也が同点ゴールを決めた。両チームに疲労が見られた終盤は、カウンターの応酬となった。しかし、決勝点は生まれないまま、1-1で両チーム、勝ち点1を分け合っている。

 中2日、しかも13時キックオフという過酷な状況での試合。横浜FCは、前節・愛媛戦(1-0)で負傷したFW田原豊、DF中島崇典がベンチ外となるなど、5選手を変更した。対する松本は、3-0で快勝した町田戦と全く同じメンバーで試合に臨んでいる。
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 ボールを奪ってからの速攻を得意とする松本に対し、横浜FCの山口素弘監督はFWカイオ、MF小野瀬康介といったドリブルを得意とする選手を先発させた。前半5分に細かくパスをつなぎ、MF佐藤謙介、MF武岡優斗と細かくボールをつなぎ、最後はFW大久保哲哉がシュートする。これでCKを獲得すると、素早いショートコーナーからDF阿部巧が上げたクロスを森本がヘッドで決めて、横浜FCが先制する。

 早い時間帯に1点を挙げた横浜FCは、松本にボールを持たせる。ゴール前のプレーに精度を欠く松本は、ボールを保持してもシュートまで持ち込むことができない。前半30分に、ようやく右サイドを突破したMF船山貴之の折り返しをMF鐵戸裕史が合わせたが、シュートは大きくゴールマウスを越えて行った。34分には松本の反町康治監督が早くも動く。FW塩沢勝吾を下げて、FWチェ・スビンを起用した。このまま動きはなく、1-0と横浜FCが1点をリードして前半を折り返す。

 後半開始と同時に松本は鐵戸を下げて、MF渡辺匠を起用する。渡辺をアンカーにし、4-3-3の布陣に変更した。守備のギャップを突き、ボールを動かせるようになった松本は、後半3分にMF喜山康平が強烈なミドルシュートを放ち、横浜FCゴールに迫った。同10分にも左サイドから船山が上げたクロスにMF藤川祐司が合わせるが、シュートを枠に飛ばすことができず、決定機を生かせない。14分にも喜山が強烈なシュートを放ったが、わずかに右に外れて行った。

 流れを変えたい横浜FCは、15分にMF高地系治を起用し、カイオの1トップに布陣を変更した。松本も16分には藤川を下げて、FW木島徹也を送り出す。左SBに楠瀬章仁を入れる超攻撃的な起用を見せた。攻める松本は後半23分にもDF多々良敦斗が強烈なシュートを枠に飛ばすが、GKシュナイダー潤之介に止められる。しかし、次の攻撃で同点に追い付く。右サイドから多々良が入れたクロスを木島がヘッドで合わせて、1-1と同点に追い付いた。

 後半31分には横浜FCが武岡と寺田を下げて、DF野上結貴、FW野崎陽介を起用し、松本と同じ4-3-3に布陣を変更する。終盤になり両チームとも消耗が激しくなり、速攻の打ち合いになった。後半44分に横浜FCは、カイオが強烈なシュートをゴールマウスに飛ばしたが、GK白井裕人に防がれる。後半ロスタイムには、高地がFKでゴールを狙ったが壁に当たって試合は1-1のまま終了した。

(取材・文 河合拓)

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