Jリーグは22日、第26節を行う。FC東京は川崎フロンターレをホームに迎えて、多摩川クラシコを戦う。キックオフ直前のインタビューに応じたF東京のランコ・ポポヴィッチ監督は「気負わずにリラックスして、やってきたことを出し切ってほしい」と、大一番を前に普段通りの力を出して戦うことが重要だと語った。

以下、インタビュー全文

―『クラシコ』という特別な試合だが?
「特別な試合にしてほしいのですが、選手たちには気負わずに、リラックスして今までやってきたことを出し切ってほしい。楽しんでほしい。こういう素晴らしい雰囲気をみなさんがつくってくれているので、良い試合にしたいと思っています」

―レアル・マドリーとバルセロナもクラシコだが、この『クラシコ』について?
「スペインのクラシコは、歴史、伝統があります。このクラシコとは、その部分が違います。ただ、20年後には『クラシコ』と言えば『F東京と川崎Fの試合』と言われるようにやっていきたい。そうなれば、本物だと思います」

―羽生選手が先発復帰しました。高橋秀人選手も『羽生選手はずっと好調』と言っていたが?
「もしかしたら、ヒデの話が私に聞こえたから先発にしたのかもしれませんよ(笑)。ヒデもそう言っていますし、ヒデに見えることは、私にも見えていると思っています。ニュウ(羽生)に関しては、ケガをする前から先発で出ていた選手でしたし、就任当初から私が言っている『一番良い選手を使う』ということを言っているから、こういう起用になりました。ピッチ内外で先発に出るのに相応しい姿勢を見せています。ただ、試合に出るだけでなくチームに貢献するプレー、違いを見せてほしい。それを求めています。ただ、出るのではなく、プレーで示してほしいと思います」

―多摩川クラシコで多くの得点が入る理由は?
「やっぱりモチベーションだろう。試合に対するモチベーションが高い。こういう試合は必要なんだ。日本のサッカーを盛り上げるためにも必要だ。何かを始めないと、歴史は刻めない。歴史を買うことはできないからね。こうやって盛り上げることが大事。そして、勝てるように全力を尽くすよ」

―勝てば最高で6位になるかもしれません。
「もちろん常に勝とうと思っていますし、私は勝つことが大好きですし、勝てるように全力を尽くします。常にね。そして、単純なことですよ。勝てば、上位にいます。シンプルです」

(取材・文　河合拓)

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