beacon

三浦泰年采配ズバリ!! 北九州が横浜FCに逆転勝利

このエントリーをはてなブックマークに追加
[10.14 J2第38節 横浜FC 1-2 北九州 ニッパ球]

 J2は14日に第38節を行い、ニッパツ三ツ沢球技場では横浜FCギラヴァンツ北九州が対戦した。後半8分、横浜FCはCKからDF森本良がヘディングシュートを決めて、1-0とリードする。後半、北九州の三浦泰年監督は次々と交代カードを切る。その中で後半22分には横浜FCがPKを得るが、FWカイオのシュートをGK佐藤優也がしっかりと止めた。これで流れを変えると同26分、途中出場のFW林祐征が同点ゴールを決める。さらに同36分にもFW端戸仁が追加点を挙げて、一気に試合をひっくり返した。その後も猛攻を見せる横浜FCにゴールを許さなかった北九州は、2-1で4試合ぶりの勝利を飾った。

 前節を終え、初めてプレーオフ圏内の6位に浮上した横浜FCは、10日に行われた天皇杯3回戦の横浜FM戦からDF井手口正昭、MF高地系治を除く9選手を入れ替えている。一方の北九州は、DFキローラン木鈴、DF金鐘必の両CBが出場停止となり、前半4分には早々と3バックに布陣を変更した。

 立ち上がりから積極的な横浜FCは、前半1分にMF武岡優斗が強烈なシュートを放ち、北九州ゴールを脅かす。さらに10分にも、リーグ戦で3試合ぶりにスタメン出場のFW野崎陽介が左からゴール前に入りシュートを放ったが、GK佐藤にセーブされる。このCKをMF高地系治が蹴ると、PA内でフリーになっていたカイオがボールを収めてシュートを放ったが、ゴールライン上のMF鈴木慎吾にクリアーされた。

 低い位置からもボールをつなごうとする横浜FCだが、19分には高い位置でボールを失い、北九州に速攻を受ける。FW端戸仁のパスを受けたMF木村祐志がゴールを狙ったが、ボールは左へ外れて行く。さらに北九州は、同22分にもCKを横浜FCのクリアーボールを、鈴木が左足でダイレクトで叩いたが、ボールはゴール前のDFと味方に当たってラインを割った。

 横浜FCも同35分、左サイドからMF寺田紳一が縦に出したパスを受けたカイオがゴールを狙ったが、シュートはGK佐藤の正面でキャッチされる。ボールを回す横浜FCだが、切り替えの早い北九州の守備を崩すことはできずに、0-0のまま前半を折り返した。

 後半に入って鈴木に代えてMF新井涼平を起用した北九州は、本来の4バックに戻し、横浜FCの守備に圧力をかける。しかし、得点は挙げられない。逆に後半8分、横浜FCにCKを与えると、高地のCKから森本にゴールを決められた。さらに同22分、セットプレーの流れから森本がPA内でボールを受けて、シュートを打とうとしたところを倒される。このファウルで、横浜FCはPKを獲得する。しかし、カイオの蹴ったシュートは、GK佐藤に弾かれてしまい、追加点を挙げることができない。

 このPK失敗が、横浜FCに大きく響くことになる。後半26分、左サイドからのクロスを2分前に3枚目のカードとして投入されたばかりのFW林祐征が、ダイビングヘッドで合わせて、試合を振り出しに戻した。

 前節、ついにプレーオフ圏内に入った横浜FCは、後半26分に反撃に出る。高地のパスから野崎がPA内で決定機を得るが、シュートを左に外してしまう。同28分には横浜FCも野崎を下げて、FW大久保哲哉をピッチに送り出した。しかし、林の高さを生かしてくる北九州の前に劣勢を強いられた。後半35分には林が端戸とのワンツーからシュートを放ったが、ボールをゴールに飛ばすことはできなかった。それでも同36分、FW渡大生がドリブルからシュートを放つ。これはDFにブロックされたが、こぼれ球をゴール前に折り返すと、最後は端戸が決めて2-1と逆転に成功した。

 苦しくなった横浜FCは、MF中里崇宏に代えて、MF八角剛史を投入する。後半41分にはパス回しで北九州の守備を崩し、最後はカイオがシュートを放ったが、ボールを枠に飛ばすことができない。その後も大久保がヘッドでゴールを狙ったが左に外れる。ロスタイムにもカイオが決定的なヘッドを放ったが、ボールはゴール左へ外れて行った。

 多くのチャンスをつくった横浜FCだったが、このまま得点を挙げることはできずに6試合ぶりの黒星を喫した。一方、北九州は連敗を3で止め、4試合ぶりに勝利を挙げている。

TOP