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仙台が2位・3位直接対決を制す、浦和は逆転優勝に黄信号

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[10.20 J1第29節 仙台3-2浦和 ユアスタ]

 2位ベガルタ仙台と3位浦和レッズの直接対決はホームの仙台が3-2で競り勝った。逆転優勝へライバルを叩いて首位・広島との差を詰めたい両チーム。激闘を制した仙台が連勝で勝ち点を54に伸ばし、このあと試合を控える広島に暫定ながら勝ち点で並んだ。残り5試合。浦和は広島との勝ち点差6を縮めることができず、逆転優勝は厳しい状況となった。

 試合はいきなり動いた。仙台は前半2分、右サイドを持ち上がったMF太田吉彰からパスを受けたFWウイルソンがクロス。逆サイドのFW赤嶺真吾がヘディングで叩き込んだ。赤嶺の3試合ぶり今季10得点目で仙台がリードを奪うと、その後は一進一退の攻防。互いになかなかシュートまで持ち込めず、前半は仙台の1点リードで折り返した。

 後半は激しい点の取り合いとなる。徐々に攻勢を強めていく浦和に対し、仙台はカウンターからチャンスをうかがう。すると後半17分、自陣で浦和のミスを突いてボールを奪った仙台が速攻。MF梁勇基のスルーパスを受けたウイルソンが冷静に左足で流し込み、6試合ぶりのゴールで2-0と突き放した。

 浦和も簡単には引き下がらない。直後の後半19分、MF阿部勇樹の縦パスをMFマルシオ・リシャルデスがワンタッチで流し、ゴール前に走り込んだDF槙野智章が左足で押し込んだ。1-2と1点差に詰め寄り、勢い付く浦和。しかし、同点ゴールが遠く、仙台に決定的な3点目を許してしまった。

 後半34分、出場停止のDF菅井直樹に代わって先発したDF田村直也のロングフィードに途中出場のFW中原貴之が競り合うと、ボールはウイルソンのもとへ。冷静な切り返しでDFを振り切り、左足で追加点。3-1と再び突き放した。

 粘る浦和も後半37分、MF柏木陽介の左CKにマルシオが合わせ、再び1点差に迫る。同40分には左サイドからの柏木の折り返しをFWポポがスルー。マルシオが右足で狙ったが、GK林卓人の好セーブに阻まれた。

 守護神のビッグセーブもあり、上位対決を制した仙台。2得点のウイルソンは「この勝ち点3は大事な勝ち点3。厳しい試合で勝ち点3を取れてうれしい」と胸を張る。浦和を優勝戦線から突き落とすとともに、このあと試合を残す首位・広島にプレッシャーを与える大きな勝ち点3となった。

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