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残留ライン直接対決!オレンジダービーはドロー終戦で大宮が残留に一歩前進

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[10.20 J1第29節 大宮1-1新潟 NACK]

 J1第29節は20日、各地で9試合を行い、15位大宮アルディージャはホームで16位アルビレックス新潟と対戦し、1-1で引き分けた。アウェーの新潟が前半38分にMF田中亜土夢のゴールで幸先よく先制するが、前半44分にMF青木拓矢が同点ゴール。後半もお互い譲らない展開で、勝ち点1を分け合った。

 大宮は前節・名古屋戦(0-0)からFWノヴァコヴィッチとMFチョ・ヨンチョルに代えて、FWズラタンとFW長谷川悠をスタメンに起用。
 対する新潟は全治8か月の重傷で今季絶望となった守護神GK東口順昭の代わりに、GK黒河貴矢が開幕戦以来となるスタメン復帰。それ以外は前節・神戸戦(0-0)と同じメンバーで臨んだ。

 15位と16位、勝ち点2差で迎えた残留ラインの直接対決。試合は立ち上がりから勝てば降格圏を脱出できる新潟が攻勢をかける。前半1分、ロングボールをPA内で受けたFWブルーノ・ロペスが左足でシュート。惜しくもバーの上を越えたが、ここから新潟が主導権を握る。しかし、ブルーノ・ロペスとFWミシェウを起点に、両サイドから攻撃をしかけるが、決定機までは至らない。

 ホームの大宮は、高いキープ力を誇るMFカルリーニョスとMF東慶悟にボールを集めるが、ツートップまでボールを運ぶことができず、シュートまで持ち込めない展開が続く。

 膠着状態が続いていた前半38分、試合は動く。ブルーノ・ロペスが右サイドから中央にグラウンダーのボールを送ると、フリーで待ち構えていた田中亜がトラップから右足シュート。ボールはネットを揺らし、アウェーの新潟が先制に成功する。

 チャンスらしいチャンスをつくれないまま先制を許した大宮も反撃に出る。前半44分、ドリブルで駆け上がってきた青木がPA内にいた東にパス。東からのリターンを青木が左足で合わせて同点。前半終了間際の一瞬の隙をついて、大宮が同点に追いついて前半を終える。

 後半、大宮は長谷川に代えて昨季で新潟でプレーしていたチョ・ヨンチョルを投入。スピードのあるチョ・ヨンチョルが入ったことで、サイドで起点がつくれるようになり、前半3分に青木、前半6分に東がシュートを放ち、新潟ゴールを脅かす。

 後半14分、新潟はMF藤田征也に代えてFW矢野貴章を投入し、反撃に出る。同16分、ミシェウのクロスにオーバーラップしていたDF鈴木大輔で合わせるが、大宮GK北野貴之のスーパーセーブにあい、惜しくもゴールはならなかった。

 どうしても勝ち点3が欲しい新潟は後半34分、田中亜に代えてFW鈴木武蔵を入れ、中央にブルーノ・ロペス、右に矢野、左に鈴木武のスリートップにし、最後の反撃に出る。

 勝ち点3をとって残留に近づきたい大宮も後半37分にMF渡邉大剛、同41分にFW清水慎太郎を投入し、勝負をかける。

 迎えた後半44分、PA内でフリーでボールを受けた清水が右足でシュートを放つが、惜しくもGK正面をつき、ゴールならず。結局、1-1のまま試合は終了。大宮が残留に向けて貴重な勝ち点1を手にした。

(取材・文 奥山典幸)

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