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大宮FW富山「開幕スタメン、開幕ゴール、2桁得点」、史上4人目の新人2桁得点狙う

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 大学ナンバー1ストライカーと謳われる新人FWが、「開幕スタメン、開幕ゴール、2桁得点」という“高い”目標を誓った。

 早稲田大から大宮アルディージャへと新加入をはたしたFW富山貴光(←早稲田大)は、FW永井謙佑(S・リエージュ)、MF東慶悟(F東京)らとともにU-21日本代表の一員として10年アジア大会を制した経歴を持つ。6日に決勝が行われた大学選手権では、大会MVPを獲得し、早稲田大を優勝に導くなど、その実力は折り紙つきだ。ヴィッセル神戸からも誘いがあった富山だが、「J1でやりたかったし、関東のチームでやりたかった」ため、大宮を選択した。

 昨シーズン、破竹の11戦負けなしでリーグ戦を終えた大宮だが、好調を支えたのは、11試合をわずか4失点に抑えた守備陣だった。一方、得点はリーグワースト3位の38得点と、得点力不足に泣いた大宮。今シーズン、FWズラタンとの2枚看板が期待されたFWノヴァコヴィッチは「交渉中」(岡本武行GM)のため、富山にもチャンスがめぐってくる可能性は十分にある。「(当面の)目標は、開幕スタメンで開幕ゴール。シーズンの目標は2桁得点」と語るとおり、富山も自信をみなぎらせていた。

 Jリーグ20年の歴史の中で新人での2桁得点を達成したのは、FW城彰二(当時市原)、FW渡邉千真(当時横浜FM、現F東京)、FW金園英学(磐田)の3人のみ。ハードルはかなり高いが、「監督から求められれば、真ん中でもサイドでも。自分はがむしゃらにやるだけ」とモチベーションは高い。

 05年のJ1昇格以来、大宮の選手がシーズン2桁得点をあげたのは、11年のFWラファエルただ1人。チームが今シーズン掲げた目標「勝ち点53」を達成し、その先の「優勝争い」に参戦するためには、得点力不足の解消は欠かせない。「周りの選手からいいところは盗んで、優勝に貢献できるFWになりたい」。鳴り物入りで入団をはたしたストライカーは、自らの得点でチームを上位に導くことを誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)

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