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[練習試合]川崎F 新加入のMF大久保「自由に、楽しくやれています」

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 新加入とは思えないくらい、川崎フロンターレに加入したMF大久保嘉人はフィットしていた。風間八宏監督も、「新しく来てくれた選手の中で、チームに入っていない選手はそんなにいない」と手応えを口にしたが、13日のF東京戦で先発出場した大久保自身も、良い感触をつかんでいる。「もう馴染みましたね。(互いの)プレーのクセも分かりますし」と、充実の表情を見せた。

 その言葉通り、前半45分には同じく新加入の森谷賢太郎との連係からMFレナトのゴールを演出した。それ以外の場面でも、ボールを失った瞬間、即座に守備に切り替えてボールを奪いにいくなど、「45分だけだったから、とにかく走ろうと思っていた」と、攻守にハードワークを見せた。対戦相手のF東京が前日に宮崎入りして間もなかったこともあるだろう。それでも、大久保らがプレーした前半は、完全に川崎が支配していた。

「向こうの選手を見ていたら、みんな『ハァハァ』言っているし、キツイんだろうなと。オレらは全然でしたね。主導権も握れて良かったです。自由に、楽しくやれていますね。やらなきゃいけないこともありますが、それをきっちりやって。楽しいっす」と、大久保は振り返る。

 徳島との練習試合(9日、3-3)では、まだ周囲との意図が合わずに苛立つ場面もあった。しかし、この日のF東京戦、10日の神戸戦(3-0)では、問題なくプレーできたと大久保は言う。その要因は、川崎Fのトレーニングにあると明かす。

「この時期にここまで走れたことはないんですよね。意気込みと言うよりも、ボールを使って練習をするので。ただの素走りというのは、まったくやりません。ゲームとかボール回しとか、シュート練習とかばかりです。これまでは走るだけっていうことが多かったのですが、そうすると、どこかしらを痛めてしまう。それで今の状態まで持ってこれない。どのチームを見ても、ケガ人が多いみたいですが、そうすると練習も組めなくて、サッカーができませんよね」

 とはいえ、今はシーズンを戦う体力を付ける時期でもある。そこに心配はないのだろうか。「逆に走っているチームより、全然走れているんでね。サッカーはボールを使う競技なので、ボールを使った方が良い。ずっとボールを使ってやってきましたが、ボールが足に付く感覚は、やっとこのキャンプで出てきたくらい。だから、他の走っているクラブはもう少しかかるんじゃないですか」と、不安を吹き飛ばし、メリットを強調した。

 J1クラブとの練習試合で結果を出した川崎Fは、15日まで宮崎でトレーニングを続け、16日に栃木とのプレシーズンマッチを行う。

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