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[PSM]米倉の2ゴールなどで千葉が柏に快勝、柏は新システム機能せず完敗

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[2.17 ちばぎんカップ 柏0-3千葉 柏]

 ちばぎんカップが17日、日立柏サッカー場で行われた。今年で19回目を迎えるプレーシーズン恒例のダービーマッチ。1万1190人を集め、熱気を帯びた中で行われた一戦は、ジェフユナイテッド千葉がMF米倉恒貴の2ゴールなどで3-0で柏レイソルを下し、2011年大会以来、2大会ぶりの“タイトル奪還”に成功した。

 ホームの柏は新しく3バックシステムを導入し、試合に臨む。新戦力は4人が先発。GKは菅野孝憲、DFラインは右からDF鈴木大輔(←新潟)、DF近藤直也、DF増嶋竜也。MFは5人。ダブルボランチにMF茨田陽生とMF谷口博之(←横浜FM)、2列目は右にMFキム・チャンス(←釜山アイパーク)、左にMFジョルジ・ワグネル、トップ下にMFレアンドロ・ドミンゲスを配す。そして2トップでは新戦力のFWクレオ(←広州恒大)とFW工藤壮人を先発させた。
 対する千葉は新戦力3人を先発させる。システムは4-4-2。GKは岡本昌弘、4バックは右からDFキム・ヒョヌン(←弘益大)、DF竹内彬、DF山口智、DF渡邊圭二。中盤はダブルボランチにMF佐藤勇人とMF兵働昭弘、攻撃的MFは右にMF米倉恒貴、左にはMFジャイール(←済州)。2トップはFW谷澤達也とMFナム・スンウ(←延世大)が組んだ。

 試合を動かしたのは千葉だった。ジャイールが左サイドからクロスを入れると、ファーサイドの米倉がヘッドで合わせる。シュートは横っ飛びで防ぎにいった菅野の手をかすめ、ゴール右隅に吸い込まれた。

 同点に追いつきたい柏だが、攻撃がかみ合わない。試合序盤こそ新加入のクレオを中心としたサイド攻撃からポゼッションを高め千葉ゴールに迫ったが、連動性を欠く。逆に千葉にカウンターを食らう場面も目立ち、新システムがなかなか機能しない。終了間際にレアンドロがループシュートでゴールを狙ったが、ゴールライン上で竹内に頭でクリアされた。結局前半を1点ビハインドで折り返すこととなった。

 後半開始から柏は増嶋に代えてMF山中亮輔を投入。DFラインを右からキム、鈴木、近藤、山中の4バックと、システムを昨年までの4-2-3-1に戻して試合に入った。

 だが次の得点も千葉に生まれる。後半15分、再三突破を試みるジャイールがCKを獲得。ショートコーナーから兵働がクロスを入れると、またも米倉が今度はダイレクトボレーで押し込み、追加点を奪った。

 柏は直後に谷口に代えてMF栗澤僚一、工藤に代えてFW田中順也を投入。さらに24分にはクレオに代えてMF狩野健太(←横浜FM)をピッチに送り込み、局面の打開を図る。

 だが千葉の勢いを止めることは出来ない。後半26分、千葉は左サイドを駆け上がった渡邊がクロスを入れると、ニアでナムが頭で合わせて、さらにリードを広げた。

 3点のリードを奪った千葉は交代枠を使いながら、落ち着いた試合運びを見せる。後半27分に兵働に代えてMF佐藤健太郎、同30分にはナムに代えてFW深井正樹を投入。同38分には佐藤に代えてMF伊藤大介をピッチに送り込む。同42分には渡邊に代えてMF山口慶を、ロスタイムには谷澤に代えてDF大岩一貴を投入した。

 なんとか一矢報いたい柏だが、この日はことごとく攻撃が噛み合わない。後半33分の狩野のシュートは力なくGKの正面。直後にも田中がヘッドで折り返し、レアンドロ・ドミンゲスがゴールを狙うが、GKの正面を突く。同41分にはゴール正面絶好の位置でFKを獲得するが、レアンドロのシュートは枠を捕えることが出来なかった。

 3-0で勝利した千葉は2011年大会以来、2大会ぶりの“タイトル奪還”。一方の柏は来週末に迫ったゼロックス杯、さらには27日から始まるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)へ向け、不安を残す内容となった。

(取材・文 児玉幸洋)

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