beacon

[PSM]“人生初”のボランチに挑戦中の水戸MF橋本「自分のものにしたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[2.24 プレシーズンマッチ 鹿島2-2水戸 カシマ]

 狙い通りではなかったかもしれない。1点ビハインドで迎えた前半30分、水戸ホーリーホックは右サイドでDF近藤岳登、MF小澤司と繋いだボールをMF橋本晃司がダイレクトでを狙う。「もう少し逆サイドに巻くイメージだった」と振り返ったシュートはGK曽ヶ端準の手を弾き、ゴールラインを割った。決まった瞬間、一瞬の静けさがスタジアムを包み込んだことについては、「スタジアムが凍りついちゃった。僕自身も少し恥ずかしかった」と笑いを誘った。

 ストライカーとしてのイメージの強い橋本だが、今季は「頭(試合開始)からはサッカー人生でもなかったんじゃないかな」と話すボランチに挑戦している。「こんなに守備を意識してプレーしたことは今までなかった」と苦笑いを浮かべるが、「新鮮と言えば新鮮。これを自分のものにしたら、個人としてプレーの幅が広がると思う。自分のプレーの幅を広げるという点ではやって無駄なことではないと思う。これも自分のものにしたい」と前向きに捕えている。

 理想のボランチ像について尋ねると、「好きな選手で言うと」と前置きしたうえでイタリア代表MFクラウディオ・マルキージオ(ユベントス)を挙げた。理由については、「捌いて出ていける選手。アーセナルの時のセスク(・ファブレガス(現バルセロナ))だとか。真ん中でゲームを作ったうえで、ゴール前に顔を出して自分も点を決めれるだとか。最後のスルーパスだしたりだとか、常にゴール前に顔を出せるボランチが理想です」と話した。

 星稜高校では日本代表MF本田圭佑(CSKAモスクワ)と同級生。さらに進学した明治大では同DF長友佑都(インテル)と同級生。卒業後入団した名古屋では同DF吉田麻也とも一緒にプレーした。“世界基準”を肌で感じてきた橋本の成長が水戸を上位へと導く。
(取材・文 児玉幸洋)

▼関連リンク
2013シーズンJ1・J2全40クラブ練習試合&PSM日程・結果

TOP