beacon

移籍2戦目で初ゴールの大久保、「関東に来て流れが変わった」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[3.9 J1第2節 川崎F1-1大分 国立]

 移籍2戦目で初ゴールを決めた。川崎フロンターレは0-1の後半8分にFW大久保嘉人が同点弾。MF田中裕介の右クロスから3バックの間を突き、トラップから振り向きざまに左足で流し込んだ。

「向こうは間、間で受けるのを嫌がっていたので、そこを狙っていた。右足の太腿でトラップして、ちょっと考えて決めた。PA内での駆け引き。冷静に流し込んだ」

 今季、神戸から完全移籍で加入。移籍2戦目での今季初ゴールに「よかったと思う。早く取れれば一番いい」と上々の滑り出しだ。とはいえ、チームは1-1のドロー。後半はシュート数でも13本対2本と圧倒しただけに、勝ち点1は悔やまれる結果だ。

「点を取れたことはよかったけど、ああいう試合展開で逆転できなかったのは課題」。大久保はそう話す一方、あくまで前向きだ。「まだ第2節。あそこまで攻めて、チャンスをつくれたのはいいこと。あとは決めるだけだし、心配していない」。フィニッシュの場面での落ち着き、精度。この日の課題は明確だっただけに、手応えの方が大きかった。

 前半は3バックでスタートし、大久保も3トップの右に入っていた。後半から4-2-3-1にシステム変更し、大久保が1トップを務めた。「ポジションはどこでもいい」と話す背番号13だが、チームの戦い方に幅があるのはプラス材料だ。

 自身初となる関東のクラブにも「車もあるし、家族も来た。だいぶ落ち着いてきた」と、徐々に慣れてきた。「今日は家族も試合に来ていた。家族が見ていると、あんまり点を取れなかったんだけど、関東に来て流れが変わったのかな」。そう言って笑った大久保が新生フロンターレの攻撃陣を引っ張っていく。

(取材・文 西山紘平)

TOP