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開幕3連勝の横浜FM 俊輔「今日の勝ちは大きい」

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[3.16 J1第3節 横浜FM2-1磐田 日産ス]

 ジュビロ磐田を圧倒したわけではなかったが、しっかりと勝ち点3を取り切った。横浜F・マリノスは16日のJ1第3節に勝利し、07年以来6年ぶりとなる開幕3連勝を飾った。試合を終えてMF中村俊輔は「勝つサッカーはだいぶできてきている」と、手応えを口にしてから、すぐに課題を挙げた。「ただ、見ないで蹴ってしまったり、マークが甘くなったりしている。最後の何分間の過ごし方は微妙だったかな」と、課題を口にした。

 中村が気にしたのは、試合終盤の時間帯だ。数的不利の磐田は、右サイドのMF駒野友一にボールを集めて、サイドからのクロスを入れてきた。横浜FMは後半32分に負傷したDFドゥトラに代えて、MF斎藤学を起用していた。ピッチ内には、攻撃的な選手が多くなったが、同点ゴールを目指す磐田に危ない場面をつくられた。

「攻撃的な選手を入れてから、今日はもうちょっと、相手を圧倒しなきゃいけなかった。でも、結構、押し込まれたりしたので。相手が一人少なくなっていなかったら、どうだったか。多分、もっと押し込まれたと思うので。選手交代は良かったと思うから、(ピッチの)中の対応力がもっと必要だったと思います」

 開幕3連勝を飾ったにもかかわらず、中村はさらに問題点を指摘する。「あとは前半に相手ががっちり守ったときのビルドアップが、うまくいかないかな。そこでもう少し意図ある攻撃があれば。探り、探りでやっていると、縦パスを入れたときにバチンと取られてしまうことがあるから。ビルドアップから(ゴール前の)3分の1に入るときの形が見えない。間、間で(DFに)食わせるとか。今日は(端戸)仁と、ヒョウ(兵藤)もそうだけど、相手を背負ってからSBの縦パスを受けようとしても、相手につつかれるだけだから、あれはちょっと意味がない。サイドの2人のズレで、相手のSBとの駆け引き。それをサイドでやってもらわないと、ただパスを待っているだけだとね」。

 勝っている状況であれば、良い雰囲気の中で練習もできる。感じた課題を口にしても、前向きに取り組んで行けるはずだ。「これから(どこかで)勝てるような試合だったのに、勝てなくなる時期がくる。だから、今日の勝ちはやっぱり大きいし、こういう試合をモノにする癖をつけるためにも、全員が足を止めないでハードワークしないと」と、6年ぶりの好スタートにも、気を引き締めた。

(取材・文 河合拓)

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