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宮澤V弾!札幌が連敗を3でストップ

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[3.24 J2第5節 福岡0-1札幌 レベスタ]

 レベルファイブスタジアム(福岡)で行われたJ2第5節、アビスパ福岡対コンサドーレ札幌戦は、MF宮澤裕樹の今季初ゴールとなる決勝弾によって、札幌が1-0で勝利。連敗を3で止めた。

 連敗中の2チームによる一戦は札幌が制した。ホームの「プシュニク・福岡」は開幕2連勝と好スタートを切った後、2連敗中。今季全試合で得点しながらも、2試合連続2失点のチームは左SBで今季初出場となるDFキム・ミンジェを先発起用し、前線では元日本代表FW坂田大輔が3試合ぶりに先発復帰した。

 一方の札幌は千葉との開幕戦をFW内村圭宏の劇的V弾で勝利しながら、その後3連敗。福岡戦では札幌U-18出身の新人MF深井一希を2試合連続で先発させ、MF古田寛幸を2試合ぶりにスタメン起用した。また風邪による体調不良のため、2試合ベンチを外れていた内村がベンチ入り。アウェーで連敗ストップを狙った。

 試合はスコアレスのまま進んでいく。福岡は前半3分にMF中原秀人の左アーリークロスから、ファーサイドのMF城後寿がクロスバー直撃のヘディングシュート。8分には左クロスに決定的な形で飛び込んだ坂田がヘディングシュートを放ったが、ゴールを捉えられない。

 対する札幌は、9分にセンターサークルからドリブルで持ち上がったFW前田俊介の左足シュートのこぼれ球をMF岡本賢明がゴールへ押し込んだが、オフサイドの判定でゴールは認められない。この後、低い位置ではボールを持つことができるものの、ゴール前の回数を増やすことができない札幌は前半のシュート数が1本に終わった。

 だが、35歳のベテランMF砂川誠投入1分後に決勝ゴールが生まれた。後半28分、札幌は左FKを獲得すると、クイックリスタート。砂川が後方へ下がりながら右足でクロスボールを入れると、交代出場のFW上原慎也が右足ダイレクトで合わせる。至近距離からの一撃を福岡GK神山竜一がストップしたものの、こぼれ球を「いいところにこぼれて来て、冷静にゴールに押し込めたのが良かったと思います」と宮澤が左足で押し込んだ。

 ハーフタイムにマリヤン・プシュニク監督から「タイミング良く相手の裏のスペースを使うこと。もっと運動量を豊富に」などのメッセージを送られていた福岡だが、この日はゴールが遠かった。後半は10分のMF船山祐二投入から新人FW金森健志、FW西田剛を立て続けに投入。金森やMF金久保順のドリブルをアクセントにPA付近でプレーする回数を増やしていた。

 だが、押し込んでいた後半28分に痛恨の失点。33分には札幌DF奈良竜樹が2枚目の警告を受けて退場し、数的優位を得たものの決定打を放つことができない。終盤はクロス、セットプレーから金森がゴール前へ飛び込み、44分には攻撃参加したSB宮本卓也の折り返しを受けた西田がターンしながら左足シュート。だが、最後までゴールを破ることができず3連敗となった。

 終盤、10人で守りきった札幌の宮澤は「一体感を持って戦えたことが最後まで、守り切ることにつながったと思います」。1年でのJ1復帰を目指す札幌にとって貴重なアウェーでの勝ち点3。この福岡戦勝利から札幌の巻き返しが始まる。

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