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甲府は終盤の失点で初勝利逃す、青山「もうひと踏ん張りが…」

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[3.30 J1第4節 川崎F1-1甲府 等々力]

 今季初の先制点を守り切ることはできなかった。ヴァンフォーレ甲府は前半12分、移籍後初先発のFW平本一樹のゴールでリードを奪うも、後半43分に失点。後半は一方的に押し込まれ、耐え抜くことができなかった。

 これでナビスコ杯を含め、今季公式戦3分3敗。「川崎F相手に1点で勝ち点3を取ることがいかに困難か思い知らされた」。そう試合を振り返る城福浩監督は「後半は守備で疲弊した。息が上がった中でのスキルを上げないといけないし、チーム全体でのサポートだけでなく、個で時間をつくることも必要」と敗因を分析した。

 防戦一方では、いつか守備も決壊する。後半20分のPKの場面はGK河田晃兵がスーパーセーブを見せ、同41分にはポストに救われた。しかし、同43分にとうとう失点。故障明けで開幕戦以来の復帰となったDF青山直晃は「最後の方は攻められ続けて、もうひと踏ん張りができるかどうか。みんな疲れていたし、みんながんばっていたけど、疲れた中でも一つひとつのクリアを大きくするとか、ペース配分という意味でも考えないといけない試合だった」と悔やんだ。

「蹴ることが多くなっていたし、本来はサイドでつなぐサッカーがうちのサッカー。ビルドアップも後ろでもう少し回せれば」と反省した青山だが、「勝ち点1を前向きにとらえて、次のホームで勝てるように準備したい」と前を向く。2シーズンぶりのJ1勝利が遠い甲府。今後は4月3日のナビスコ杯・湘南戦、同6日のJ1大分戦と、昇格組同士の対戦が続く。

(取材・文 西山紘平)

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