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後半に撃ち合ったC大阪と浦和はドロー決着

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[5.6 J1第10節 C大阪2-2浦和 長居]

 Jリーグは6日に第10節を行い、セレッソ大阪浦和レッズが対戦した。試合は後半に動く。後半18分にFW杉本健勇のゴールで先制したC大阪だったが、同16分に途中出場のMF原口元気、同37分にはDF那須大亮にゴールを決められて、逆転されてしまう。それでも42分には、MF山口螢が同点ゴールを突き刺し、試合は2-2の引き分けに終わっている。

 立ち上がり早々、浦和は右サイドからMF平川忠亮が中に切れ込み、左足でシュートする。これはGKキム・ジンヒョンに阻まれたが、なおも攻勢の浦和はCKから那須がヘッドでゴールを狙ったが、右にシュートを外している。同25分にはC大阪もチャンスをつくる。左サイドからDF丸橋祐介がクロスを入れると、ゴール前で杉本が飛び込んだが、シュートはDFにブロックされた。その1分後には浦和も右サイドから平川が折り返したボールにFW興梠慎三が飛び込んだが、シュートを右に外している。

 攻め込む浦和は前半29分にFKを得ると、柏木陽介がゴール前に入れたボールを興梠が合わせて、ゴールネットを揺らした。しかし、これはオフサイドと判定されて、ゴールは認められなかった。同40分にはC大阪も決定機をつくり出す。右サイドから山口がクロスを入れると、ボールはファーサイドまで流れる。そこにMF枝村匠馬が詰めたが、ヘディングシュートはクロスバーに嫌われた。

 後半に入り、先手をとったのはホームのC大阪だった。後半18分、高い位置でボールを奪ったC大阪は、PA外でボールを受けた杉本が右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。前半から主導権を握りながらも先制された浦和は、同20分に原口を、その2分後にはMF梅崎司をピッチに送り出す。これが奏功した。同26分、速攻から原口がドリブルを仕掛ける。DF茂庭照幸と山口を引き付けておき、絶妙なタイミングでシュート。これが決まって、試合は振り出しに戻る。

 両チームにチャンスが訪れる中で、2点目を挙げたのは浦和だった。後半37分にマルシオ・リシャルデスのミドルシュートをGKキム・ジンヒョンが弾き、浦和はCKを得る。マルシオがゴール前に入れたボールを那須がヘッドで合わせて、2-1と逆転する。

 逆転を許したC大阪は、FW柿谷曜一朗と杉本を下げて、FWエジノとMF楠神順平を起用する。前に圧力を掛けるC大阪は、後半42分に左サイドに流れたボールを楠神が1タッチで折り返すと、DFがクリアーしきれなかったボールを山口がゴールに蹴り込み、2-2の振り出しに戻している。

 残り時間が少ない中で、両チームとも勝ち越しゴールを目指して積極的に攻めていく。後半42分に原口の強烈なミドルシュートをGKキム・ジンヒョンが防ぐと、MFシンプリシオのシュートをGK加藤順大も防いだ。さらにロスタイムには、PA外にこぼれたボールが、再び山口の前に転がったが、シュートはクロスバーを越えて行った。このまま2-2で試合は終了。C大阪は第8節の大分戦(0-0)に続き、ホームゲームは2試合連続ドローになった。一方の浦和は、リーグ戦の連敗を2でストップしている。

 試合後、C大阪のレヴィー・クルピ監督は「両チームともに良いサッカーをして、美しいゲームだった。そういう意味で満足しています。どちらのチームも敗戦に値する戦い方ではなかったので、妥当な結果だと思う」と振り返った。一方、浦和のミシャ・ペトロヴィッチ監督は「内容では上回ったが、チャンスを決めきれなかったことが最後の引き分けという結果になった」と、ドローを悔しがった。

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