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札幌に完封負けの横浜FC、6月に入ってもホーム未勝利は続く…

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[6.1 J2第17節 横浜FC 0-2 札幌 ニッパ球]

 J2は1日に各地で第17節を行い、ニッパツ三ツ沢球技場では横浜FCとコンサドーレ札幌が対戦した。キックオフ直後にDF日高拓磨のゴールで先制した札幌は、同10分にもFW前田俊介がGKシュナイダー潤之介の股下を抜くゴールを決めて、追加点を挙げる。横浜FCも反撃を見せたが、ほとんどのシュートを枠に飛ばせずに、直近の5試合で4度目となる無得点で90分を終えた。いまだにホーム未勝利の続く横浜FCに対し、札幌は得意のアウェーで今季7勝目を挙げ、勝ち点を23に伸ばしている。

 横浜FCは前日に負傷したDF西嶋弘之がベンチ外、DFペ・スンジンが累積警告のため出場停止。最終ラインの右に武岡優斗を起用し、中央をDF野上結貴、DF森下俊、左SBに森本良を起用した。中盤は前節に続きMF佐藤謙介とMF中里崇宏のドイス・ボランチで、右SHに寺田紳一が入っている。対する札幌は前節の水戸戦(0-1)で途中出場したMF河合竜二がスタメンに復帰。負傷を抱えるMF岡本賢明をベンチに置き、1トップにはFW前田俊介が起用されている。負傷者が多い札幌は、ベンチ入り選手が5人のみになっている。
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 キックオフから最初のプレーで、札幌が先制する。右サイドからの折り返しをMF上里一将がシュート。これはGKシュナイダー潤之介に阻まれたが、こぼれ球をクリアーしたボールが日高の下へ。日高が左足を思い切りよく振り抜くと、ボールは左ポストの内側に当たり、右サイドネットに収まった。

 さらに10分にも札幌は後方からのロングボールでチャンスをつくる。前線で粘りを見せた上里が、MF荒野拓馬にボールを落とす。荒野がPA内に走り込んだ前田に縦パスを入れると、これを受けた前田は冷静にGKシュナイダーとの1対1を制して、札幌が早くも2点をリードした。

 前半20分には横浜FCも決定機をつくり出す。最終ラインの裏を取ったFW黒津勝のシュートがクロスバーを叩くと、そのこぼれ球を拾ったFW大久保哲哉のシュートはクロスバーを越えて行った。その後は守備を固めて速攻を狙う、札幌の前になかなかチャンスをつくれない時間帯が続く。それでも同34分には右CKから、中里崇宏が中に入れたボールをDFがクリアー。これを黒津がヘッドでゴールに飛ばしたが、カバーに入ったDFチョ・ソンジンにクリアーされて得点を決められなかった。

 前半40分にも横浜FCは、左サイドから波状攻撃を見せる。MF佐藤謙介が切り返してゴール前の大久保に合わせたが、シュートはGK杉山哲の好守にはばまれた。同44分にも右サイドのDF武岡優斗からのパスをPA内で受けたMF寺田紳一が左足でゴールを狙ったが、シュートは枠を捉えられなかった。

 札幌も前半終了間際には左サイドから崩して、最後はMF河合竜二がシュートを放ったが、ボールにミートできなかった。このままアウェーの札幌が、2点をリードして前半を折り返している。

 ハーフタイムで横浜FCは、中里に代えてMF野崎陽介を起用。武岡を右WBにし、森本を右CBに回し、布陣を3-4-3に変更した。対する札幌は河合を下げて、MF宮澤裕樹をトップ下に配置し、深井一希と上里一将のドイス・ボランチに変更している。

 少しずつ札幌ゴールに迫っていく横浜FCだが、シュートを枠に飛ばせない。後半3分にCKに合わせた佐藤のシュートはバーを越え、同11分にPAすぐ外でボールを回収した佐藤が再びミドルシュートでゴールを狙ったが、これも枠を捉えられない。同16分には左サイドを崩す。内田、野崎とパスがつながりゴール前にクロスを入れたが、大久保に渡る前にDFにクリアーされた。

 後半22分に横浜FCは黒津をベンチに下げ、MFナ・ソンスを起用する。札幌も同25分に砂川を下げて、MF岡本賢明をピッチに送り出した。さらに同27分に横浜FCは内田を下げて、FW田原豊を起用して交代枠を使い切ると、同33分には札幌も最後の交代枠で前田を下げ、FW上原慎也を起用した。

 後半35分には札幌が速攻からチャンスをつくる。右サイドから日高がゴール前に入れたクロスがFW上原に通ったが、シュートは横浜FCのDFにブロックされた。同41分には横浜FCも右サイドから武岡が折り返したボールを田原がヘッドで合わせる。しかし、これもクロスバーに嫌われて得点できず。このまま試合は前半終了時と同じ2-0のまま終了し、札幌が勝ち点3を持ち帰った。

(取材・文 河合拓)

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