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反町采配を警戒する横浜FC渡辺「すごい戦略家なので…」

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 横浜FCは29日にJ2リーグの第21節で、松本山雅と対戦する。この試合に向けて、闘志を燃やすのがDF渡辺匠だ。今シーズン、松本から横浜FCに加入したDFは、策士・反町康治監督を警戒する。

「対策については、素さん(山口監督)をはじめスタッフ陣が、そうとういろんな分析をしてくれると思います。ただ、反さんも、すごい戦略家なのでね。試合前の準備もそうですが、試合中も、相手の選手の出方、特徴に応じて、機転をきかした采配をしてくるので、選手たちにも応用力が問われますね」

 反町監督が采配で大きく試合の流れを変えた例として、渡辺は昨年9月、三ツ沢球技場で対戦したときの試合を挙げた。この試合、松本は前半を3-4-3の布陣で戦っていたが、劣勢の試合展開を強いられて、前半を0-1で折り返した。迎えたハーフタイム、反町監督は当時松本に所属していた渡辺をピッチに送り出し、布陣を4-3-3に変更する。これが奏功し、松本は後半に流れをつかむと同点に追い付き、敵地から勝ち点1を持ち帰ったのだった。

「僕がアンカーに入ったのは、普段の練習からやっていたので驚きではありませんでした。ただ、4バックは練習でもほとんどやっていなかったんですよね。今回も、とっさに試合の流れを読んで、いろいろやってくると思うので。それに動じずに、どう対処するかは考えないといけません。配置や戦術で、ガラッと試合の流れを変える力が反さんはすごいと思うので、その点は気を付けたいです。セットプレーの引き出しも多いので、素さんも言っていますが、隙を見せないことが一番だと思います」

 リーグ戦で6試合、出場機会のない渡辺だが、やはりこの試合には特別な想いがある。「出たいですね。対古巣っていうのは、思い入れがありますし、移籍して最初の直接対決ですからね。どの試合も同じですが、出られるように頑張りますよ」。松本の大観衆から、今度はブーイングを浴びるのでは? との問いには「僕はうしろの選手なんで、全然浴びないと思いますよ」とサラリ。反町監督の采配、そしてアルウィンが渡邉をどう迎えるかも注目したい。

(取材・文 河合拓)

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