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清水が今季最多3発で大分に快勝し再開後初勝利

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[7.13 J1第16節 清水3-1大分 アイスタ]

 清水エスパルスが連敗を2で止め、リーグ再開後初勝利を挙げた。ホームに最下位の大分トリニータを迎え、DF平岡康裕の2得点などで3-1と快勝。3試合ぶりの勝ち点3を手にした。

 最初にビッグチャンスを迎えたのはホームの清水だった。前半5分、出場停止明けのDFカルフィン・ヨン・ア・ピンのロングフィードからDFイ・キジェが左サイドを抜け出し、ゴール前にクロス。FWバレーが右足で合わせたが、シュートは枠を捉え切れなかった。前半23分には右サイドを突破したMF竹内涼の折り返しからMF河井陽介がシュートを放つも、古巣戦となったDF高木和道がヘディングでクリア。同25分、DF吉田豊のミドルシュートをGKが弾き、こぼれ球をバレーが押し込んだ場面はオフサイドの判定だった。

 現役時代に清水でプレーし、指導者としても06年から10年まで清水に在籍していた大分の田坂和昭監督。4試合ぶりの黒星を喫した前節・仙台戦(0-1)から先発3人を入れ替えたが、びわこ成蹊スポーツ大在学中の特別指定選手であるFW松田力は3試合連続で先発に起用すると、前半36分にはMF宮沢正史の縦パスから最終ラインの背後を突いた松田がフィニッシュまで持ち込んだ。

 試合を優勢に運びながら前半を0-0で折り返した清水だったが、後半に入ると、セットプレーのチャンスを生かした。後半22分、河井の右CKからニアサイドに飛び込んだ平岡が豪快なヘディングシュートでゴールネットを揺らす先制点。さらに同31分にも左後方からの河井のFKに平岡が頭で合わせ、2-0と突き放した。

「セットプレーで点を取れて、チームが楽になったと思う」。押し込みながらゴールの遠い展開。CBながら2得点を挙げた平岡はそう胸を張ると、「めったに(ゴールを)決めないので素直にうれしい。2本とも当てるだけだったので、河井に感謝したい」と笑みが広がった。

 後半41分にはバレーのドリブル突破からシュート性のクロスに走り込んだ途中出場のMF石毛秀樹が滑り込みながら左足で押し込み、3-0。今季最多となる1試合3得点で大分に快勝した。

 大分は後半45分、途中出場のMF辻尾真二の右クロスを松田がスルーし、同じく途中出場のFW木島悠が左足で押し込んだ。元清水コンビが古巣相手に意地の1点を返したが、反撃もここまで。2連敗で4試合勝ちなし(2分2敗)となった。

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