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“中村憲剛2世”MF可児壮隆、同じ背番号26からの飛躍を目指す

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 170cm強の身長に華奢な体格。クラブ関係者もエースの姿とダブらせる。川崎フロンターレのルーキーMF可児壮隆に与えられた背番号は「26」。可児は中村憲剛のルーキーイヤーと同じ背番号の真新しいユニフォームに袖を通した。

 可児は中学、高校の6年間を川崎Fの下部組織で過ごした。だがトップチームに上がることは出来ず、阪南大に進学。「いろいろあって、関西に行くしかなかった」。生活面では独特の気風に戸惑ったというが、サッカー面では早々に頭角を現し、1年時から試合に出場。3年時には中心選手としてリーグ、総理大臣杯の2冠を達成した。「阪南大を選んだことも知らない土地に行ったことも自分が成長した大きな要因だと思っている。ベストな道を歩いてるなと思っています」。今では自信を持って振り返ることが出来る。

 クラブの歴史にも新たな1ページを記すことになった。ユース出身選手が大学経由でチームに復帰するのはクラブ史上初のことになる。武田信平社長が入団決定時にはクラブハウスが歓喜に包まれたとエピソードを明かしたほど、クラブとしても悲願達成となった。「ユースからプロに上がれなかった子の自信になればいいですね」。

 “中村憲剛2世”。本人も「中学の時から憲剛さんを見てきた」と意識する存在だ。しかし大学4年間で得た経験はプロで成功するための自信となっている。「自信がないと、プロになってない」。出世番号26を背負った期待のルーキーは自信を確信へと変えてみせる。

(取材・文 児玉幸洋)

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