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前田PK失敗…磐田は札幌に屈し、黒星発進

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[3.2 J2第1節 磐田0-1札幌 ヤマハ]

 J2のV候補筆頭、ジュビロ磐田と12年シーズン以来となるJ1復帰を狙うコンサドーレ札幌との一戦は、MF砂川誠の決勝FKによって札幌が1-0で勝った。

 シャムスカ新監督の下、1年でのJ1復帰を目指す磐田はGK藤ヶ谷陽介、MFフェルジナンド、FWポポ、そしてキャプテンマークを巻いたMF松井大輔と4人の新加入組が先発。一方、昨季J2で8位の札幌もGK金山隼樹、MF菊岡拓朗、FW石井謙伍、そして北海道教育大岩見沢校出身のルーキーMF上原拓郎とこちらも新戦力4人が先発のピッチに立った。
 
 試合は序盤から磐田が主導権を握って攻める。13分に右サイドでDFをかわしたMF山田大記のラストパスを松井が右足ヒールで合わせたほか、中盤の底の位置から果敢に攻め上がってくるMFフェルジナンドが攻撃に厚みを加える。

 だが、先制したのは札幌だった。16分、ゴール正面右寄りの位置で石井がFKを獲得すると、キッカーは36歳のベテラン砂川。中央の選手たちに合わせると見られたFKで砂川は、壁の右外側を巻く右足シュートを選択する。意表を突かれたGKをあざ笑うかのようにゴール右隅を捉えた一撃がゴールネットを揺らし、札幌が先制点を奪った。

 磐田は29分にも右サイドの山田のラストパスから松井が決定的なシュートを放ち、41分にはDF駒野友一の右FKからFW前田遼一がヘディングシュートを撃ちこむ。前半のシュート数は磐田の9対2。ゴール前の精度を欠いた磐田に対し、札幌守備陣は金山やともに21歳の櫛引一紀小山内貴哉の両CBら中心にゴール前で集中力高く、得点を許さない。

 後半も押し込んでいたのは磐田だったが、逆転を狙うホームチームの前に長崎から札幌へ新加入したGK金山が立ち上だかる。後半18分、磐田はフェルジナンドの右足シュートがゴール左上隅を捉えたが、これは金山がビッグセーブで阻止。そして30分、磐田はPKを獲得した前田が自ら右足でゴール左を狙ったものの、ややコースが甘く、金山にはじき出されてしまう。

 札幌は高いDFラインを設定し、ボールを奪うとカウンターからシュートへ持ち込むなど一発の怖さも見せ続ける。終盤、磐田はFW金園英学、FW山崎亮平、MFペク・ソンドンを投入し、同点ゴールを目指したが、最後まで1点を奪うことができず。札幌がアウェーで勝ち点3をもぎ取った。

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