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神戸の高橋が2年4か月ぶりのJ1リーグ出場で“手応え”

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[3.2 J1第1節 川崎F2-2神戸 等々力]

 昨季はJ2千葉でプレーし、今季浦和から完全移籍でヴィッセル神戸に加入したDF高橋峻希が右SBとして先発フル出場した。

 J1リーグでの出場は、浦和でレギュラーとして活躍した11年11月3日の第31節・磐田戦以来、2年4か月ぶり。J1舞台としては、12年6月27日のナビスコ杯グループリーグ第7節の浦和対広島戦以来1年9か月ぶりの出場だ。

「久々のJ1ということで、プレッシャーも期待もあった。早くこの日にならないかと待ち遠しかった」と話すように、楽しさも感じながらのJ1復帰だった様子だ。

 試合では、90分を通して強烈FWレナトとのマッチアップに奮闘した。4本のシュートを打たれたが、裏を取られて崩されるといった場面はほぼなく、ノーゴールに抑えた。

「レナトのところだけは絶対にやられたくない、仕事をさせないと思ってやった。もっとできると思う」と手応えを口にする。

 反省もある。前半18分にセットプレーで先制したが、その後試合を落ち着かせることができず、前半のうちに逆転されてしまった。最後の最後に追いつくことはできたが、本来なら先制逃げ切りが理想であるのは間違いない。

 ただそれでも、ポゼッションをベースとしながら、強力FWが迫力ある攻撃を仕掛けるというスタイルをしっかり打ち出すことができた。

 高橋は「このチームがやろうとしているサッカーは楽しい。しっかりチームとしてこのやり方を磨いていけば、見ていて楽しいサッカーになると思う」と力を込める。

 チームとしても2年ぶりのJ1復帰で、ACL出場チームから勝ち点1を手にしたことは自信になるはず。

「上位でやれないことはないし、チャンスはあると思うが、まずは謙虚に戦う」。新しいスタイルへ生まれ変わろうとしているチームで、自分の良さを出しながら勝利に貢献する決意だ。

(取材・文 矢内由美子)

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