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案の定、連携難露呈…U-22選抜は琉球に完敗、黒星発進

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[3.9 J3第1節 琉球 3-0 J-22 沖縄県陸]

 J3リーグが9日に開幕。各地で第1節が行われた。JリーグU-22選抜FC琉球と対戦し、0-3で敗れた。タレントが揃った攻撃陣も無得点。懸念された連携面で課題を露呈するなど、厳しい現実が突き付けられた。次週の第2節は藤枝MYFCと対戦する。

 今季より新設されるJ3。中でも注目は何と言っても若手育成を目的とするU-22選抜だろう。メンバーはJ1、J2クラブに所属する1992年1月1日以降生まれの選手たちで構成。前もって登録されている選手の中から、毎週金曜日に招集をかけて日曜日の試合に臨む。ホームスタジアムを持たないため、すべての試合が敵地戦となる。メンバーは1試合16名が登録されるが、交代は5名まで認められており、全員の出場が可能となっている。

 初陣となったこの日のスタメンは、システムは4-2-3-1。GK山田元気(京都)、DFラインは右から森勇人(名古屋)、高橋祐治(京都)、ハーフナー・ニッキ(名古屋)、内田裕斗(G大阪)。ダブルボランチは秋野央樹(柏)と喜田拓也(横浜FM)が組み、2列目は右が小林祐介(柏)、左は小屋松知哉(名古屋)、トップ下には熊谷アンドリュー(横浜FM)。1トップは背番号10を背負う幸野志有人(FC東京)が務めた。

 強い風が序盤の戦いに影響を与えた。前半風上に立ったU-22選抜は前半7分、主将の高橋がハーフウェーライン付近からのFKで直接ゴールを狙う。風に乗ったシュートはわずかに左に流れてしまったが、U-22が積極的にゲームに入った。

 だが徐々に琉球の緊張もほぐれ出す。17分にはカウンターからFW青木翔大のスルーパスを受けたMF藤澤典隆がシュート。しかしこれはGK山田の正面を突いてしまった。

 序盤勢いのあったU-22選抜も、やはり連携面での課題が徐々に浮き彫りになる。幸野がサイドに流れてチャンスを作りクロスを入れるが、走り込む選手との息が合わない。結局前半、U-22選抜はシュート1本に終わってしまった。

 後半に入ると、風上に立った琉球の攻撃はさらに鋭さを増した。すると10分、中盤のパスカットからカウンターを見せると、青木のスルーパスに斜めに走り込んだMF小幡純平が左足で押し込み、記念すべきJ初ゴールを決めた。

 全く攻め込めなくなったU-22選抜は、幸野と熊谷のポジションチェンジを行うなど、修正をかける。そして後半21分には幸野に代えてMF大山啓輔(大宮)。GKも高木和徹(清水)に代えて立て直しを図る。同27分からは喜田に代えてFW杉本太郎(鹿島)を投入。小屋松と杉本の2トップにして同点ゴールを目指した。

 しかしまたも得点は琉球に生まれる。後半30分、左サイドから崩した琉球は、再び小幡がエリア内でボールを受けると、狙い澄ましたシュートでゴール右隅を狙う。これが見事にサイドネットに収まると、トドメは後半33分、MF田辺圭佑の浮き球パスから裏にくけだした青木がゴールに流し込み、ダメを押した。

 U-22選抜は後半36分、小林に代えてMF平岡翼(FC東京)を投入する。しかし最後まで反撃することが出来ず、0-3の完敗。交代枠を1つ残したことでDF三浦弦太(清水)の出場はなかった。


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