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今シーズン三ツ沢2勝目を喜ぶDF野上「後手を踏むことなく、対応できた」

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[7.26 J2第23節 横浜FC4-0磐田 ニッパ球]

 今シーズン、横浜FCはとにかくホームゲームに苦しんだ。今季は3月22日の第4節・山形戦(2-1)に勝利して以降、ホームでは4か月以上も未勝利が続いていた。26日、3位のジュビロ磐田を迎えた一戦で、横浜FCは4-0と快勝。今季ホームゲーム2勝目を挙げ、後半戦のスタートを2連勝で飾った。

 この試合で3点目を挙げたのが、DF野上結貴だった。プロ入り2シーズン目の今季も、開幕からチームで唯一フル出場を続けるCBは、「超ごっつぁんでしたね。当てただけでした」と、自身のゴールを振り返り、「ゼロで抑えられたし、点もいっぱい取れたので、今季のベストゲームだったと思います」と、白い歯をこぼした。

 大勝できた要因について、野上は「うまく守備がハマっていた」と話す。「あまり裏に抜ける選手がいなかったので、落ちた選手にも、オレとドウグラスのどっちかが行って潰そうと確認してできたし、怖くなかった。阿部(吉朗)選手の裏への抜け出しと駒野(友一)選手のクロス。その2点に気を付けていたら、そんなにやられなかった。後手を踏むことがなく、準備をして対応できたのが良かった」と、3試合ぶりの完封に手応えを感じていた。

 もちろん、課題がないわけではない。先制してから、主導権を握り続けていた前半のうちに追加点を挙げられなかったことは、その一つだろう。また、DFである野上は、守備にも修正点があることを指摘する。

「2点目、3点目を取った後に、一度、中を使われてから外に展開されて、クロスを入れられた回数が多かった。あれはチームの課題。これまで2-0、3-0というゲームがあまりなかったけど、点差を広げても同じ意識を持って守備ができないといけない。一度、中を使われてから、外に開かれてもう一度クロスを入れられると、中での対応が難しい。そこは、しっかり修正していきたい」

 前半戦を19位で終えたが、まだプレーオフ出場を諦めていない。「後半戦、最初の5試合が大事。今日の試合に勝って、連勝したけど、これまで連敗も相当したので。連勝を意識するよりも、1試合1試合、積み重ねていくことが大事」と、中3日で行われる次節の札幌戦へ気を引き締め直した。

(取材・文 河合拓)

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