beacon

アジア大会に臨む千葉MF山中「勝てるチームになることが五輪につながる」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[8.31 J2第29節 千葉1-0水戸 フクアリ]

 1点をリードしながらも、水戸に押し込まれる時間帯が続いた後半18分、ジェフユナイテッド千葉のMF山中亮輔はピッチに送り込まれた。「押し込まれている展開だったので、もう1点取れれば楽になると思いました。自分としてはゴールを狙いに行った」と自らの役割を話したが、流れを大きく変えることはできなかった。

 2列目に入った山中は味方がボールを奪うと、素早く動き出してボールを呼び込もうとする。しかし、相手DFに体を寄せられてボールを失う場面や味方と息が合わない場面があり、敵陣深くまでなかなかボールを運べない。「前の選手としてはもう少しボールを収めたかったけどうまくいかず、一本一本のパスもズレるなど細かいミスがたくさんあったので、そこは改善しないといけません」と反省を口にした。

 しかし、ここ3試合無得点、4試合白星なしの状況で収めた1-0の完封勝利に、「ダメ押しとなる1点を奪えなかったことはすごく悔しいですが、ここ数試合勝ち切れていませんでしたし、PKですけどゴールも奪えました。そこでしっかりと勝ち切れたことはチームとして自信になると思います」と結果を出せたことが重要だと話している。

 21日には、9月14日に初戦を迎えるアジア大会を戦うU-21日本代表に選出された。「代表に選ばれたからには誇りや責任を感じながらプレーしていきたいですし、アジア大会は前回大会で優勝しているので2連覇の期待も懸かっています。その中で自分たちに何ができるかが大事になってくると思うので、しっかりやっていきたい」と意気込みを示した。

 千葉では2列目として起用されているが、U-21日本代表では主に左SBで起用される。しかし、そこに戸惑いはないと話した。「ジェフで前のポジションを経験することで後ろの選手のコーチングがすごく大事だと感じているので、自分がSBをやるときには前の選手がプレーしやすいように声を掛けていきたい」と語ると、「アジア大会は韓国で行われますが、アウェーでしっかりと勝って行けるチームになることが五輪につながっていくと思います。だから、まずは大会2連覇を目指します」と力強く決意を表明した。

(取材・文 折戸岳彦)

▼関連リンク
[J2]第29節 スコア速報

TOP