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12年ぶりの日本人10番…柏FW大津「自覚を持ってプレー」

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 4年ぶりのJ復帰を果たしたFW大津祐樹が、自身2度目となる柏レイソルサポーターへの入団会見に臨んだ。

 08年、成立学園高から柏に入団した大津は、日立柏サッカー場での開幕からベンチ入りを果たし、途中交代でJデビュー。当初はフィジカルに難があったが、当たり負けしないフィジカルを身につけると、スピードとテクニックに優れたドリブルなど圧倒的な個人技を武器に瞬く間に頭角を現した。11年7月にはドイツのボルシアMGへと移籍。12年7月のロンドン五輪ではレギュラーとしてベスト4入りに貢献した。同年8月にオランダのVVVに移籍するが、アキレス腱断裂の重傷を負ったこともあり思うような活躍はできなかった。「日本ではできない経験をしてこれたので、海外での経験を活かしながらチームに還元できれば」。それでも4年間の海外経験はチームの財産になるはずだ。

 かつては27番と14番を背負っていたが、今季は10番。柏の10番を日本人選手が担うのは、03年の大野敏隆氏以来で、チームの期待の大きさも窺える。「レイソルで10番を背負わせていただくということで、自覚を持ってプレーできればと思っています」。

 新たに柏の指揮官になった吉田達磨監督は大津に対して、サッカー選手としての能力も、人間としてのキャラクターにも太鼓判を押すが「いくつかのプレーは嫌い」だと本人に課題を課す。「戦術だったり、ボールの受け方だったり、細かく指導してくれる」と大津も歓迎している様子。

「すごくおもしろいサッカーができるんじゃないかと期待しています」。新監督とともに、新10番がJ1で旋風を起こす。

(写真)日本代表への復帰も期待される大津(一番左)

(取材・文 奥山典幸)
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