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5年ぶりに柏へ帰還のMF武富、第一子の誕生に「より一層、責任を」

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 満を持して柏レイソルへのカムバックを果たした。アカデミー出身のMF武富孝介は、同学年のFW工藤壮人、DF酒井宏樹(ハノーファー)、MF比嘉厚平(山形)、MF仙石廉(長野)、MF山崎正登(Y.S.C.C.横浜)とともに、09年にトップチームに昇格した。翌年にプロデビューを果たしたが、11年には熊本へと期限付き移籍となった。熊本で2年プレーした後に、湘南に再び期限付き移籍。熊本での2年目は14ゴールを決めるなど、ゴールという結果を積み重ねて今季より黄色いユニフォームに袖を通す。「チームに貢献した覚えがないので、まずは試合に出てチームに貢献できるように頑張りたい」。柏での記録は1試合1得点、目指すのはスタメン奪取だ。

 今季より柏の指揮官に就任する吉田達磨監督は、武富が高校3年のときに柏U-18で監督を務めており、「僕が監督をやるやらないに関わらず、ずっと構想に入っていた」と好評価を与える。U-18当時、吉田監督は「ドリブラーになりたい」と武富に相談され、「本当に上にいきたいならちょっと違う」と促したというが、教え子の成長に目を細めた。「それでもプロの世界で、18歳から変えたキャラクターでそれなりにやってしまうのは、彼の持って生まれた才能」。

 武富はサッカー選手として活躍を誓う理由も増えた。「2015柏レイソルスタートミーティング」の前日である16日に、第一子である女の子が誕生した。「昨日会ってきたんですけど、もう号泣して。本当に可愛くて(笑)。より一層、責任を持ってサッカーと向き合っていかないといけないなと思いました」。中学生のときから柏アカデミーで育った背番号15が、サポーターに成長した姿を見せてくれるはずだ。

(写真)湘南から復帰した武富(左)とMF中川寛斗(右)は、吉田新監督からアカデミー時代に薫陶を受けた

(取材・文 奥山典幸)
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