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横浜FMにパスワークを封じられた柏…DF鈴木「前からガツガツとプレッシャーをかけられた」

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[4.4 J1第1ステージ第4節 柏1-2横浜FM 柏]

 ボールを保持する柏レイソルのスタイルは、出鼻からくじかれた。横浜F・マリノスの「狙いを持った激しい守備」(吉田達磨監督)を前に、パスをつないでボールを前に運ぶことができなかった。

 ボランチで先発した横浜FMのMF三門雄大は柏の中盤を警戒。いかにボール持たさないようにするかに苦心していた。「柏の3人は前を向くのも上手いですし、(ボールを)入れてくるのも上手いので、ボランチに入ったときはできるだけ消してあげて、(鈴木)大輔だったり、エドゥアルドに下げさせるイメージでディフェンスしていた」。

 CBの一角として先発した柏のDF鈴木大輔は「前からガツガツとプレッシャーをかけられた」と序盤の戦いを振り返った。CBの鈴木とDFエドゥアルドのボールが入ると、横浜FMのトップ下、MF喜田拓也が1トップのFWアデミウソンを追い越してファーストディフェンダーとなってボールホルダーに猛然とプレスをかけた。本職はボランチである喜田をトップ下に起用され、守備力を発揮されたことで「ビルドアップのところでつまずいた」と鈴木。それでも、前半31分、カウンターからFWレアンドロが先制点を奪った。

 しかし、後半に2点を許し逆転負け。そのどちらも柏の左サイドを崩されてのものだった。「左サイドのクリスティアーノがそんなに守備をする選手ではないので、2対1をつくれると思っていた」。横浜FMのMF兵藤慎剛は狙いを持って柏の左サイドをついていたと明かす。

「余裕を持ってクロスを上げられているので、サイドのコンビネーションもそうですし、誰がクロスに対して寄せに行くのか。一歩遅れると中の対応も遅れてくるので、細部のケアはやっていかなければいけない」と鈴木は守備面での課題を挙げる。「アウェーなのでコンディションを整えながらも今日出た課題は見直したい。次勝てれば(グループリーグ)突破に向けて非常に大きい1勝になる」と中3日で行われるACL・山東魯能戦(中国)に向けて切り替えていた。

(取材・文 奥山典幸)

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