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今季2度目の連敗となった福岡MF中村北斗「特徴を知る分、慎重になった」

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[5.31 J2第16節 大宮2-0福岡 NACK5]

 前節、12試合ぶりの黒星を喫したアビスパ福岡は、31日の首位・大宮戦にも敗れて、今シーズン2回目の連敗を喫した。試合後、古巣対戦となったMF中村北斗は、試合について「攻め込まれるシーンが多かった。それでも後半は建て直せて、カウンターからチャンスをつくるなど、福岡らしい場面もありましたけど、シュートまでなかなかいけなかったことは反省になります」と、振り返った。

 この試合の前半、福岡はべったりと引き、大宮の攻撃を受けながら耐えていた。だが、それは必ずしも意図的にやっていたことではないと言う。「ボールに行っているようで、チャレンジとしてボールに行けていませんでした。負けていないときの試合は、そういうところでチャレンジができていた。もともと大宮はJ1のチームですし、そこで『自分がやられなければいい』という対応ばかりになると厳しい。もう少しボールを取りに行かないと。自分も、監督から言われる前に、試合の中でそういうところを変えられないといけなかった」と反省する。

 大宮はMF家長昭博が左サイドに流れ、MF泉澤仁と好連係を見せて、福岡の守備を崩しにかかった。対面した大宮のDF和田拓也は「速いし、よく状況を見ている。対応するのはイヤでしたね」と振り返ったが、同時に「もう少し攻撃的に来るかなと思った」という印象を話していた。

 かつてのチームメイトとの対戦で、劣勢になったと中村も認める。「(大宮の)左サイドにやられていたので。高い位置にポジションもとってくるし、家長くんが左に流れてくるとチャンスをつくれるし、泉澤もドリブルがある選手。僕自身も距離を取りすぎた。いろいろなことを考えながらやり過ぎて、個人としてはいつも取りに行っている場面でも、『パスを出させた方が良いのかな』と、特徴を知っている分、慎重なプレーになってしまったかなと思います」。

 この試合の結果、11試合無敗後に連敗を喫した福岡だが、中村は「負けなしだったときも、相手に攻められていた試合はあったし、それでも1-0で勝つことができていました。今日もアディショナルタイムまで0-0でした。アウェーで勝ち点1を取ることを、もっとピッチにいる選手たちも考えないといけませんが、自信を無くさずに戦っていきたいと思います」と、気持ちを切り替えた。

(取材・文 河合拓)

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