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工藤がクラブ得点記録更新!!柏が好調川崎Fを下し今季初の2連勝

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[7.19 J1第2ステージ第3節 柏1-0川崎F 柏]
 
 日立柏サッカー場では柏レイソル川崎フロンターレが対戦。FW工藤壮人のクラブJ1通算最多得点新記録となる53点目で先制した柏が、5試合負けなし(4勝1分)と好調の川崎Fを振り切り、今季初の連勝を飾っている。

 前節、第2ステージ初勝利を飾った柏は、同試合の先発から2選手を入れ替え。MF茨田陽生が5試合ぶりに、MF小林祐介が第1ステージ川崎F戦(○4-1)以来12試合ぶりにスターティングメンバー入りした。
 17日にFWレナトの広州富力への移籍を発表した川崎Fは、日本代表候補 のFW杉本健勇が5試合ぶりに先発出場。ドイツ・ボーフムから復帰したMF田坂祐介も11人に名を連ねた。
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 チケットが完売した超満員のスタジアム。攻撃的なチーム同士の一戦らしく、序盤からゴール前でのシーンが増える。最初にサポーターを沸かせたのはアウェーの川崎Fだった。5分、MF中村憲剛のスルーパスがPAのFW大久保嘉人に送られる。柏DFがスライディングでシュートを打たせなかったが、こぼれ球をオーバーラップしていたDFエウシーニョが狙う。しかしシュートはクロスバーをかすめてゴールラインを割ってしまった。

 さらに川崎Fのチャンスは続く。前半11分、PAすぐ外で得たFK、田坂のシュートは柏DFに当たったがこぼれ球に反応した大久保が反転して右足を振り抜く。シュートはゴールマウスを捉えたが、GK桐畑和繁が好セーブでゴールを割らせない。

 スコアが動いたのは前半15分だった。敵陣で茨田、MFクリスティアーノ、小林とパスがつながると、小林のスルーパスに工藤が反応。左足のシュートはGK新井章太の体に当たりながらもネットを揺らす。エースの2試合連続となる今季7点目で、柏が先制に成功する。

 前半28分、右サイドのクリスティアーノが切り返しでDFを1人かわしてPAへ侵入すると、走り込んできた茨田の足元にパスを合わせる。茨田のシュートはGK新井も抜いたが、エウシーニョが右足でクリアして追加点を許さない。さらに同28分、こぼれ球を拾ったMF大谷秀和がドリブルで持ち上がり、DFラインの裏のFW武富孝介にスルーパスを通したが、武富のシュートはクロスバー左へと逸れていった。

 中村のミドル、杉本のヘディングと次々とシュートを放つも同点弾を奪えない川崎F。前半34分にはDF小宮山尊信の左クロスがファーサイドでフリーになっていた大久保に通る。ワントラップから右足を振り抜いたが、これもGK桐畑に防がれてしまう。1分後にもスルーパスに反応した森谷がPAでシュートを打ったが、GK桐畑の手におさまった。

 1点のビハインドのままハーフタイムを迎えた川崎Fは、後半開始と同時に杉本を下げてDF井川祐輔を投入。3-4-3に布陣を変える。川崎Fは後半立ち上がりから圧力をかけると、同3分には田坂のシュートが柏ゴールを襲ったが、GK桐畑がセーブ。さらに、続けざまにCKを獲得したが、得点には至らない。16分、DF車屋紳太郎の縦パスを受けた田坂がドリブルで左サイドを突破、中央に入れたボールがPAエウシーニョに通ると、中村にマイナスのパスを送ったがシュート体勢が悪く枠から外れてしまった。

 押し込まれる時間が続く中、柏は途中出場のMF太田徹郎が縦パスを茨田に落とすと、茨田の浮き球に工藤が反応しシュートまで持ち込んだが、ボールに力がなく、ゴールを脅かすことができない。

 攻める川崎Fは、後半38分に小宮山のアーリークロスを大久保が胸トラップから右足を一閃。至近距離からのシュートもGK桐畑に好守で防がれてしまった。41分にはカウンターから田坂のスルーパスに途中出場のFW船山貴之がフリーで抜け出したが、飛び出したGK桐畑に再び防がれてしまう。

 3分のアディショナルタイムまで得点を許さなかった柏が、ホーム2勝目。一方、川崎Fは“鬼門”日立柏サッカー場で再び黒星を喫し、5連敗となってしまった。

(取材・文 奥山典幸)

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