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3連勝の柏が第2S暫定首位浮上! 敗れた松本は4連敗…

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[8.20 J1第2ステージ第8節 柏2-0松本 柏]

 勝てば暫定ながら第2ステージの首位に浮上する柏レイソルは、松本山雅FCをホームに迎えた。試合は柏のMF武富孝介とDF鈴木大輔がそれぞれ第2ステージ初得点を奪い、2-0で完封勝利。勝ち点を18に伸ばすと、この日試合のなかった鹿島と広島をかわして首位に立った。

 柏は前節・広島戦(○3-0)でハットトリックを達成したMFクリスティアーノが3トップの左に入り、新外国人のFWエデルソン・モラエスがセンターフォワードとして2試合ぶりにスタメンに復帰した。
 3連敗中の松本は、前節・名古屋戦(●0-1)の先発から1選手を入れ替え、MF岩沼俊介が2試合ぶりに左のウイングバックに入った3-5-1-1のフォーメーションで臨んだ。
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 ショートパスをつないでゴールに迫る柏に対し、松本は中央を厚くした守備ブロックを形成する展開のなか、最初にシュートチャンスをつくったのは黄色のユニフォームだった。前半6分、エデルソンとのワンツーでPAへと侵入すると、MF大谷秀和はすかさずゴールを狙う。一度は松本DFにブロックされたが、こぼれ球が目の前にこぼれると、大谷はゴール至近距離から左足を振り抜いたが、ボールはクロスバーを越えてしまった。

 1トップのFWオビナをターゲットに攻める松本は、前半7分には岩上の左クロスを、同18分にはDF田中隼磨の右クロスを、それぞれオビナが頭で合わせたが、GK菅野孝憲がしっかりと掴みゴールを割らせない。

 競り合いで相手選手と接触して倒れたDF輪湖直樹がそのまま交代を余儀なくされた柏だが、待望の先制点を奪う。前半34分、輪湖の代わりに入ったDF藤田優人の敵陣でのスローインから、クリスティアーノ、MF大谷秀和、武富とパスがつながると、ボールを受けた武富が一度切り返してから左足で狙うと、弧を描いたシュートはゴールマウス左隅に吸い込まれた。

 なおも柏が攻勢に出る。武富がドリブルで持ち上がると、PAのFW工藤壮人へスルーパス。工藤のシュートはGK村山智彦の好守に阻まれたが、そのこぼれ球をDFキム・チャンスが狙う。しかしシュートはゴールマウスを捉えることができなかった。

 後半開始と同時に、松本はU-22日本代表にも名を連ねるMF前田直輝を入れて反撃を図る。9分には、空中戦のこぼれ球に前田が反応したが、シュートはクロスバーを越えてしまう。21分、左ウイングバックに移ったMF喜山康平が、柏の2選手の間を抜くクロスを入れると、ニアサイドにDF酒井隆介が飛び込んだが、ヘディングシュートはゴールマウスを外れていった。

 松本がチャンスを数を増やす中で迎えた後半25分、柏はFWエデルソン・モラエスの左CKをDFエドゥアルドが頭で捉える。シュートはゴールポストに弾かれたが、鈴木が頭で押し込みリードを2点に広げる。押し込む柏は3点目を狙うが、クリスティアーノのシュートはクロスバーを叩いてしまう。3点目こそ奪えなかったものの、危なげない試合運びをした柏が3試合連続となる完封勝利を飾った。

 3枚の交代枠を使い切り、前線の枚数を増やして反撃を試みる松本だが、2試合連続で攻撃陣が沈黙し、4連敗。勝ち点を伸ばすことができず、J2降格圏内の年間順位16位を脱出することができなかった。

(取材・文 奥山典幸)

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