beacon

10人の磐田が3発完勝で2位キープ!!東京Vは数的優位生かせずPO圏外へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

[11.1 J2第39節 東京V0-3磐田 味スタ]

 J2第39節が1日に各地で行われた。2位のジュビロ磐田は敵地で6位の東京ヴェルディと対戦。前半のうちに退場者を出しながらも、後半に3発奪い、3-0で勝利した。先の時刻に行われた試合で、勝ち点2差の3位・アビスパ福岡が勝利しており、プレッシャーがかかるなか、3戦連続の完封勝利で3連勝。2位の座をキープした。

 前節の勝利で首位・大宮との勝ち点差を4差に縮めた磐田。DF駒野友一が11試合ぶりに先発。4-2-3-1システムでGKカミンスキー。DFラインは右から駒野、DF伊野波雅彦、DF森下俊、DF宮崎智彦。ダブルボランチをMF川辺駿とMF上田康太が務め、2列目は右からMF太田吉彰、MF小林祐希、MFアダイウトン。1トップをFWジェイが務めた。

 対する東京Vは、7戦ぶりの勝利を手にした前節・栃木戦(1-0)から先発は変更せず。4-4-2システムでGK佐藤優也、DFラインは右からDF安西幸輝、DF田村直也、DF井林章、DF安在和樹。ダブルボランチをMF三竿健斗とMF中後雅喜が務めた。2列目は右にMF南秀仁、左にMF澤井直人。2トップはFW高木大輔とFW杉本竜士が担った。

 磐田はアダイウトンを中心に攻め込むが東京V守備陣に阻まれ、得点にはつなげない。前半11分にはドリブルで駆け上がったアダイウトンがPA右へパス。最後はジェイがシュートを狙うもGK佐藤に阻まれた。同15分にはアダイウトンがPA右へ持ち込むも田村にカットされる。

 対する東京Vは全員守備で磐田の攻撃を食い止めると、攻撃でもチャンスを迎える。前半5分には左サイドスローインから澤井が突破。ゴールライン際から折り返すと、相手に当たったボールを杉本がダイレクトで狙う。惜しくも枠を外れた。同8分にはハーフウェーライン手前からのFK。田村が蹴ったボールはクロスバーを叩いた。同18分には左サイドを上がった安在がスルーパス。走り込んだ高木大が足を伸ばすも届かない。

 すると前半23分、宮崎のクリアミスから東京Vは右CKを獲得。中後のボールは相手に奪われカウンターを迎える。しかし、センターライン付近でジェイへ入ったボールを杉本と三竿が挟んで奪取。カウンターへ転じた。

 左サイドから駆け上がった南がスルーパス。PA内へ抜けた高木大がシュートを狙うも、GKカミンスキーに阻まれる。倒れこんだ高木大はすぐさま起き上がると、ボールを拾って左足シュート。これがDF森下の右手に当たってPKを獲得。森下は一発退場となり、磐田は数的不利に立たされた。

 獲得したPK。キッカーを務めた南が放ったシュートはカミンスキーがストップ。東京Vは先制のチャンスを逃してしまう。10人の磐田は前半28分、太田に代わって、DF藤田義明をピッチへ送った。さらに前半41分には早くも2枚目の交代カードを切る。負傷したジェイに代わり、FW森島康仁が1トップに入った。

 数的有利に立った東京Vだが、ゴールは遠い。後半40分には安西のマイナス気味のクロスから高木大がダイレクトで狙うも枠を外れた。0-0で前半を折り返す。

 迎えた後半5分、ついに試合は動く。先制したのは10人の磐田だった。中盤で奪ってのカウンター。右サイドから持ち込んだ小林が相手2人を引き付けると、前へパス。走りこんできた川辺は田村を振り切り、PA右からシュートを叩き込んだ。

 リードされた東京Vは田村に代わって、MF高木善朗をピッチへ送る。その後は右サイドから再三チャンスを迎えるもゴールネットは揺らせない。後半9分にはこぼれを拾った杉本がPA右からシュートを打つもクロスバーを叩いた。

 すると後半16分に磐田が追加点。左サイドスローインから森島が頭で落とすと、拾ったアダイウトンがドリブルで駆け上がる。PA左で井林をかわすと、パスとみせかけての右足シュート。今季15点目で2-0と差を広げた。

 後半22分に東京Vは高木大に代えて、FWアラン・ピニェイロを投入。流れを変えたいところだったが直後に失点。中盤での奪い合いが続くと、小林のボールへ後方から中後がスライディング。流れたボールをアダイウトンがはたくと、川辺がワンタッチで前へパス。抜け出たアダイウトンがPA左から右足シュートを決めて、この日2点目。10人の磐田が3-0と試合を決定付けた。

 東京Vは後半29分に最後の交代カードを切り、杉本に代えて、FW平本一樹を投入。対する磐田は後半35分に小林に代わり、MF田中裕人をピッチへ送った。その後はスコアは動かない。3-0で試合は終了した。

 勝利した磐田は3戦連続完封勝利で3連勝。3位の福岡と勝ち点2差の2位を守った。一方、この日の試合で勝ち点1差の7位愛媛FCは勝利していたため、東京VはJ1昇格プレーオフ圏外の7位へ後退してしまった。

(取材・文 片岡涼)

TOP