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寄せる槙野を軽やかにかわす、同点弾の川崎F森谷「僕が前を向くとは…」

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[11.7 第2ステージ第16節 浦和 1-1 川崎F 埼玉]

 劣勢の中、華麗な一撃を突き刺した。前半28分にFW興梠慎三に先制ゴールを決められ、浦和レッズにリードを奪われた川崎フロンターレだったが、前半終了間際の同44分に試合を振り出しに戻す。同点ゴールを叩き込んだのが、8試合ぶりの先発出場を果たしたMF森谷賢太郎だった。

 中盤でボールを受けたMF中村憲剛が鋭い縦パスをMF大島僚太に打ち込むと、大島は斜め前へと素早くパスを送る。「良いパスが僚太から入ってきました」とボールを受けた森谷は、寄せてくるDF槙野智章をあざ笑うかのような鋭いターンでかわす。「ボールを受ける前に後ろの選手を見たら、ちょっと離れていました。多分、僕が前を向くとは思っていなかったと思うし、前を向けると思いました」。

 鮮やかな反転で槙野のプレッシングをかわすと、右足を振り抜いてゴールネットを揺らした。第1ステージ第5節浦和戦以来、自身にとって今季2ゴール目。「すごくいいところに行って良かったです。いつも、ああいうシュートは練習から打っていますし、練習の成果を出せた」と笑顔を見せた。

 貴重な得点を奪うだけでなく、ボランチの位置で守備でも奮闘。「球際で戦う部分や走るという部分は見せないといけないと思った。技術云々よりも、まずはそういうプレーを出そうとしました」と90分間戦い続けたものの、試合は1-1のドローに終わった。「最後、決め切ることとチャンスの回数を増やすことを意識してやらないといけません」。久し振りの得点にも満足することなく、さらなる成長を期した。

(取材・文 折戸岳彦)
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