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堅守・F東京相手に無得点に終わった柏…MF大谷「最後の落ち着きがあれば」

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[11.7 J1第2ステージ第16節 柏0-1F東京 柏]

 ホームにFC東京を迎えた柏レイソルだが、5試合ぶりの無得点で敗戦を喫した。リーグ3位の失点数を誇る堅守のF東京に対して、パスをつないで守備陣を崩していく柏らしさはほとんど見られなかった。「いままでの相手とプレスの掛け方が違った。1人ひとりのボールを持つ時間が長くなってテンポが上がってこないときに、迫力を持ってプレスにきたときにどうかいくぐっていくか。選手同士の距離感もよくなかったし、ボールを動かすリズムもよくなかったと思う」と柏のキャプテンMF大谷秀和が反省の弁を語れば、対するF東京のキャプテンDF森重真人は「相手が自分たちの陣地で回す機会が多かったと思う。相手の良さを出させなかった」と手応えを口にした。

 4-4-2でスタートしていたF東京だが、試合の流れに応じてシステムを変化させた。「前半、相手のシステムが4-3-3だったり、4-4-2になったところで、冷静さを欠いたというか、ロングボールをチャレンジし過ぎていたり、人の動きが重なっていたり。決してスムーズではなかった」と柏の背番号7が言えば、F東京の背番号7、MF米本拓司は「フォーメーションはめまぐるしく変わったと思うんですけど……(笑)。それに柔軟に対応できるようになったのは、F東京の強さだと思う」とチームの成熟度の高さをうかがわせた。

 トラッキングシステムによれば、ボール支配率はF東京の37%に対し柏は63%。シュート数でもF東京より2本多い12本を記録した。「(大津)祐樹のシュートだったり、クリス(ティアーノ)や工藤(壮人)のがひとつでも入っていれば、押し込んだ結果としてよかったですけど、守備が堅いと言われるチームに対して(得点が)ゼロで終わっているわけなので」と結果を悔む大谷。それでも「最後の落ち着きがあれば、どっちかわからないゲームを自分たちのモノにできたり、引き分けにできた場面もあったので、そこは練習をやり続けてていくしかない。その落ち着きというのは、繰り返しやっていくしかないと思う」と前を向いた。

(取材・文 奥山典幸)

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