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J1のレベルの高さを実感…磐田MF太田「早く追いつきたい」

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[3.12 J1第1ステージ第3節 柏2-2磐田 柏]

 敵地に乗り込んだジュビロ磐田がセットプレーから先制点を奪った。前半14分、磐田は右CKを獲得すると、MF太田吉彰がファーサイドに上げたボールを、FWジェイが後ろに下がりながらヘディング、山なりのボールはゴールライン上にカバーに入っていた柏の選手の頭上を超えてネットを揺らした。ジェイはこれで2戦連発。J2得点王が伊達じゃないことを証明した。「ジェイをターゲットをターゲットにして蹴っている。人よりちょっと高いボールを蹴れば合うので、ピンポイントで合ったと思う」。アシストを記録した太田は、190cmの長身センターフォワードに信頼を寄せる。

 ジェイが決めたゴールは磐田にとって3本目のCK(右CKは2本目)だったが、最初の左CKはDF中村太亮、次の右CKはMF小林祐希がキッカーとなっていた。「いろいろなキッカーがいるので。毎回毎回同じ選手が蹴っていると相手にも読まれやすくなる」と言うのは3本目のキッカーを務めた太田。この日の先制点は、作戦が功を奏した格好だ。

「守りに入る時間が長いとわかっていた」と名波浩監督が予期していた通り、磐田は柏の猛攻を受けた。太田もマッチアップするDF輪湖直樹やMF山中亮輔の攻め上がりに、最終ラインまで戻っての対応を余儀なくされた。押し込まれる形で柏に逆転を許した磐田だが、敗色濃厚な後半45分にDF櫻内渚が値千金の同点ゴールを叩き込んだ。「両サイドからどんどんきて、結構やられましたけど、最後に追いついたことは評価できますし、次からだと思います」。太田は内容よりも、勝ち点1を持ち帰れた結果をポジティブにとらえる。

 3試合を終えて1勝1分1敗の9位につける磐田。3年ぶりのJ1でまずまずの出だしといえるだろう。「柏はパスをつないで非常にいいサッカーをしていましたし、(J1は)対戦相手が強い。そういったレベルに早く追いつきたい。これから慣れていって、少しずつよくなっていくと思います」。この日でJ1通算271試合出場を数えた33歳のベテランは、チームの成長を信じていた。

(取材・文 奥山典幸)

●[J1]第1ステージ第3節2日目 スコア速報

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